Vol.247 スターダムから暴走集会、実はAgZそして舞台


 GWは毎年のことですが、興行が沢山ありました。5月3日はWヘッダーで観戦しました。昼はスターダム新木場大会でした。シンデレラトーナメント後楽園大会からわずか4日ですが、盛況でした。新木場なら常に満員になる安定感が出てきました。あとは後楽園も満員にできるようになって欲しいところです。
 フィーメル対美邑&キッド&あずみのハンディキャップマッチといったゆるいカードもありましたが、メインは赤と白のベルトW前哨戦ということでイオ&サンタナ対麻優&ほーちゃんの異色タッグ対決でした。イオの厳しい一面が出て、ピリピリしたムードでした。ほーちゃんは耳を負傷したようで、常に全力ファイトです。赤いベルトはイオが防衛してエースの座をしっかりと守って欲しいですし、白いベルトは何としてもほーちゃんに奪回して欲しいです。アクトレスガールズがいないのがちょっと寂しかったです。
 そして板橋グリーンホールに移動して堀田祐美子自主興行でした。第1試合がなつポイ対サオリン。アクトレスガールズはここにいました。堀田がAgZの興行に参戦して、なつポイ、本間多恵と闘ったことで、2人に参戦をという話しになりましたが、本間多恵がその堀田戦でヒザの靱帯を損傷してしまい長期欠場となったため、代わってサオリンとのツートップ対決となりました。これは見逃せません。
 板橋グリーンホールはだいぶ前に何度か行ったことがあるはずですが、行き方などはすっかり忘れていました。会場についてもあまり記憶は蘇りませんでした。会議室のようなところで、あまりプロレス向きの会場ではないです。
 アクトレスガールズは舞台を直前に控えていて、しかもなつポイとサオリンはW主演ですが、プロレスもしっかりと頑張っています。プロレスの技術的にはまだまだのところもありますが、これだけ頑張っていると本当に応援したくなります。プロレスも舞台も全力で、それでこそアクトレスガールズと思います。初のAgZの舞台も楽しみです。
 堀田興行ということで、ダンプ松本、下田美馬といった懐かしい顔もありました。全女の悪いところもしっかり受け継いでいて、開始時間は遅れるし、進行のテンポが悪くて長いというのが難点でした。高橋奈七永がメインに出場したので、シードリング勢がアクトレスガールズの隣で売店にいるという風景は何か不思議な感じでした。
 新日は恒例となってきたレスリングどんたくがありました。福岡ドームに行ったのが懐かしいです。今は福岡国際センターと規模は小さくなりましたが、こうして継続していくことによってまた福岡ドームにも進出してもらいたいです。
 他にも興行ラッシュで、W−1ではKAIが火野から王座を奪取しました。以前はエース失格と言われましたが、独自なキャラを確立した今、どんな戦いを見せてくれるのか注目です。全日本の秋山も登場し、武藤との対戦機運が高まりました。まだまだこの世代には頑張ってもらいたいので楽しみです。ノアはグローバルタッグリーグ戦。丸藤&矢野組は面白そうだなと思っていましたが、出だしは悪かったものの最後はきっちり優勝しました。タッグ戦線に新風が巻き起こるとよいのですが。大日本は恒例の横文大会で、伊東がデスマッチ、岡林がストロングを防衛と安定感出てきました。ドラゲーは名古屋で恒例の金網戦でした。ヒールユニットのヴェルセルクの不協和音から、YAMATOの追放、ハルクとの合体という結末でした。安定と変化がいいバランスで、それが人気の秘訣かもしれません。
 女子もアイスリボンが横文で10周年大会を開催しました。ベストフレンズとサンダーロックの対決が流れてしまって残念でしたが、奈七永&さくらえみとの対戦で遺恨を凄惨。メインは世羅対優華というフレッシュな対決でした。ディアナも後楽園で5周年大会。Sareee対世志琥はとても魅力的なカードでした。
 GWの最後なのか、明けなのか、7日と8日は、アクトレスガールズの舞台がありました。昼夜興行で4公演すべて観ました。なつぽいの舞台はこれまでにも観ていますが、女優のサオリンはまったく初めて観ました。2人ともキラキラに輝いていました。プロレスも直前まであったのに、本当に彼女たちはどちらも全力で頑張っています。
 プロレス愛にあふれ、リングを使った360度全方向の舞台、クライマックスで2人が宿命の対決をするのですが、試合結果によって2パターンのエンディングと工夫もあって、これぞアクトレスガールズという素晴らしい舞台でした。プロレスと舞台を見事に両立してくれました。東西南北から観たので、すべてまったく違う感じでした。南側からでは分からなかったことが、北側に行くと、この時この人はこんなことをしていたのかという新しい発見がありました。勝ち負けどちらのパターンも良かったです。負けてからのドラマもちゃんと描かれていました。次は6月12日にプロレスの興行が決まっていますが、今後がとても楽しみです。
 15日はスターダム後楽園大会を観戦しました。赤と白のベルト戦Wメインでした。白いベルトはサンタナ対ほーちゃん。サンタナは知らないところでV9を達成したとかでゆずポンのV8の記録を抜いてしまったのが納得いきませんが、とにかく上手い選手です。ほーちゃんも1度は敗れ、シンデレラトーナメントでは10分時間切れ引き分けでした。そして白いベルトには通算6度目の挑戦で、もう後がない状態でしたが、遂にベルトを巻きました。ゆずポンの引退後、何人かの選手が王者となりましたが、どれもしっくりきませんでしたが、妹分のほーちゃんが獲って、やっと落ち着くところに落ち着いたという気がします。是非V10の記録を達成して欲しいです。
 赤いベルトはサンダーロック対決。確かに麻優の成長は著しいです。ここまでの試合をできたというのがその証しです。それでもイオの牙城はやはり盤石でした。前哨戦でピリピリしたムードだったのですが、試合後は仲の良いサンダーロックに戻って一安心でした。
 前日に秋田で試合があったので、出場はないかと思っていましたが、アクトレスガールズも出場しました。なつぽいは松本浩代とチャレンジマッチで対戦しました。負けはしましたが、しっかり見せ場は作ったと思います。行きも帰りも夜行バスでの移動での2連戦で、本当によく頑張っています。もっともっとチャンスを与えてもらいたいです。じっと期待に応えてくれると思います。
 スターダムが少し空くなと思ったら、ヨーロッパ遠征でした。スターダムの試合内容なら世界中どこに行っても通用するはずです。その間もゆずポンイベントやAgZのイベントなどがあり参加していました。新日スーパージュニアも開幕しましたが、メンバーも今一つであまり興味が惹かれませんでした。ノアは大阪で、潮崎が杉浦からGHCヘビーを、丸藤&矢野がKESからGHCタッグを奪回しました。ちょっと予想外の結果でした。
 そんなこんなで29日は2週間振りのスターダム新木場大会を観戦しました。2週間空くとすごく久し振りに感じてしまいます。皆同じ思いなのか、超満員札止めの大盛況でした。新シリーズの開幕戦でオープニングも変わりました。
 7期生の七星ありすがデビュー。14歳ですが、堂々たる戦いぶりでした。対戦相手の渡辺桃も高校生でキャリアはほぼ新人ですが、安定のファイト。本当に将来が楽しみな選手たちです。大江戸隊のクリス・ウルフも復帰。チェルシーも待望の再来日を果たしました。加藤悠がこの日を最後に休業に入るという残念な報せもありましたが、明るい話題が盛り沢山の素敵な大会でした。
 そしてあの美闘陽子がセコンドにいる。何とも嬉しい風景です。全試合終了後には、美闘の復帰戦の相手にほーちゃんが名乗りを挙げました。これも楽しみな一戦です。なつぽいも第3試合に登場し、いい味を出してました。