Vol.251 スターダム5★、アクトレスガールズ、今月は男子も


 9月3日スターダム5★STARGP第4戦の横浜大会を観戦しました。リーグ戦も中盤です。奇しくもレッドスターズはイオ対ほーちゃん、ブルースターズはトニー・ストーム対ケイ・リー・レイの頂上対決がラインナップされました。セミの外人対決は素晴らしい試合でした。これぞプロフェッショナルレスリングという技の応酬は、あっという間の15分時間切れ引き分けでした。世界は広い。そしてよくぞこんなレスラーを見つけて連れてくるもんだと思います。
 メインの日本人対決は凄い試合でした。こっちが引き分けかと思っていましたが、終了間際、レフェリーストップでほーちゃんが勝利しました。試合後ほーちゃんは記憶がないということで、いつものハチャメチャなマイクパフォーマンスかと思っていたら、試合中に脳震盪を起こしていて、本当に記憶が飛んでいたとのことでした。反対側で見えなかったのですが、イオがエプロンから場外にパイルドライバーをやって、パワーボムのような体勢で落下はしましたが、北斗が首の骨を折ったセカンドロープからのパイルドライバーを思い出し、ヒヤッとしました。これはやっちゃいけない技でしょう。バズソーキックがクリーンヒットして脳震盪の原因はそっちではないかとのことです。体を張って、命を削って、常に全力でのファイトが彼女たちの魅力なのですが、エスカレートし過ぎないように歯止めは必要です。
 ことのころスターダムとアクトレスガールズばかりですが、やはり猪木は見逃せません。TDCホールに戻り、IGFのWヘッダーでした。選手は皆はぐれてしまって、残ったのは鈴川真一のみ。ボブ・サップやKENSOは今さらという感じで、試合の方はまったく期待していません。猪木の元気な姿が見られれば、ダーが聞ければそれで満足です。
 メインは鈴川&船木誠勝対青木真也&アレクサンダー大塚で、これも何だかなあというカードでしたが、鈴川が青木にバックドロップ4連発を決めフォール勝ちするという結果は気分爽快でした。鈴川はデビュー当初こそ面白いかもと思っていましたが、その後まったく良いところがなかったのですが、この日はなかなか良かったです。
 翌4日はスターダム5★STARGP第5戦の仙台大会ということで遠征しました。ほーちゃんは大事をとって欠場、リーグ戦は不戦敗となりました。イオに勝利の代償は大きかったです。それでも遠征には帯同し、セコンドとして元気な姿を見せてくれて一安心でした。リング上から欠場の挨拶もして、涙ぐむ場面もありました。あれだけ激しい闘いをしたのだから、誰も欠場を責めたりしません。イオも病み上がりでダーメージもあるでしょうが、きっちりメインを締めました。本当に彼女たちのプロ根性には頭が下がります。
 なつぽいもまだ白星があげられませんが、本当によく頑張っています。美闘、麻優との連戦は厳しかったと思います。それでもしっかり爪痕は残しました。彼女の上を目指す気持ち、魅せようという気持ちの強さも素晴らしいです。何とか結果も出させてあげたいです。
 9日の名古屋大会はさすがに行きませんでしたが、トニー・ストームがブルー・ニキータに敗れる波乱。なつぽいはケイ・リー・レイに敗れいまだ0点です。これにより美邑に勝ったものの麻優が脱落となりました。ほーちゃんはこの日も欠場。コートニー・スチュアートも家族に不幸があったとのことで急きょ帰国、イオの不戦勝となりました。
 そして公式リーグ最終戦新木場大会を観戦しました。ほーちゃんは結局この日も欠場となりましたが、あれだけ激しい試合をしたのだから仕方ありません。会場に元気な姿を見せてくれ、最後まで頑張りました。
 リーグ戦はまず、全敗同士のなつぽいが美邑弘海に勝利して待望の得点2を獲得しました。本当に頑張っていたので本当に嬉しいです。対するヒロは悔しかったでしょう。このままでは終われません。2人の闘いはまだ続きます。続く叫女対桃も優勝争いには関係ありませんが、注目でした。結果は桃が勝利。桃もここ数ヶ月で大きく成長しました。叫女はデビュー時の勢いがありませんが、キャリア1年未満にしては充分な活躍をしています。この2人の闘いもまだ続きます。
 前半が素晴らしかったのに、後半は正直消化不良の内容でした。まずイオがクリスと両リンドローで、レッドスターズはテッサが1位となりました。麻優とトニー・ストームも両者KOで引き分け、ブルースターズはメインの美闘対ケイ・リー・レイで決することに。そうなればもう結果は見えたというか、イオが脱落した時点で見えていましたが。
 リーグ戦は予想通りにならなかったり、応援している選手が負けたりすることもあります。それでもずっと追いかけてきて、結果はともかく、過酷なスケジュールの中、全選手が全力で頑張っていたことは間違いありません。決勝戦は22日の後楽園、美闘陽子対テッサ・ブランチャードに決まりました。素晴らしい試合をしてくれることを願います。
 その前に久し振りに男子も観戦しました。12日は新日後楽園大会を観戦しました。G1でビッグマッチが続いていたからか、人気に翳りが出たのか、チケットが買えたので行くことにしました。それでも相変わらずの盛況、盛り上がりでした。
 セミはCHAOSとBULLET CLUBの8人タッグ、メインは本隊とロス・インゴの6人タッグと完全に後楽園仕様でした。そういえば後楽園も改修工事後初でしたが、あまり変わった感覚はなく、その方がいいですけど。面白かったですし、やはり女子と比べると迫力が違います。
 16日はみちのく後楽園大会を観戦しました。4年に1度のふく面ワールドリーグ戦です。SUGIを応援している人がちょっとした知り合いで、その関係で観に行ったのですが、SUGIは相変わらず良い動きをしていました。本当に馬鹿なことをしたものですが、こんなに素晴らしいものを持っているので今後に期待したいと思います。
 注目は何といっても神の子カリスティコです。初代ミスティコとして登場したときは本当に凄い選手が出て来たと思いました。WWEに移籍したのが失敗だったと思います。今はあの頃の輝きはありませんが、それでもさすがの存在感でした。
 セミで行われたみちのく同士の剣舞対ラッセも、あまりみちのくを観ていないからでしょうが、それほどの試合でもなかったですし、ばったもんの選手がほとんどで、何だかなあという感じでしたが、4年に1度のマスクのお祭りとして盛り上がってもらいたいと思います。
 19日はアクトレスガールズACT10を観戦しました。なつぽいは連戦、激闘続きで本当に頑張っています。この日はメインでSareeeと対戦というまたも厳しい闘いでした。それでも負けはしましたが、堂々と互角の渡り合いで、しっかりメインを締めました。タッグの結成も直訴しましたが、面白いと思います。
 サオリンも堀田を相手に大健闘しました。アクトレスガールズで最初に飛び出したのが彼女でしたが、舞台出演で試合が少なかったこともあり、今ではなつぽいの勢いに押されている感があります。Act9では一騎打ちで勝っていますが、この日はセミでした。最近はまた試合も増えてきているのでさらに頑張ってもらいたいと思います。
 エイミーもすごく良くなりました。そして中野たむもデビュー4戦目にして早くも初勝利をあげ、とても新人とは思えない活躍を見せています。
 この日が1周年の記念大会でしたが、少しづつアクトレスガールズというものが形になってきていると思います。彼女たちのプロレスを真剣に頑張り、観客に魅せるという強い気持ちと表現力の豊かさ、プロ根性を見ていると、女優がプロレスをやるというのは決して間違っていないと思えます。
 残念なのは、他の選手が上の4人と気持ちでも、体力・技術面でも差があるように思います。追いついてきてもらいたいと思います。そしてレフェリーは次から替えてもらいたい。
 全日の王道トーナメントは復帰した諏訪魔が優勝。W−1は若い稲葉が王座を初防衛して世代闘争が勃発。負傷欠場中の征矢が全日後楽園大会に来場し、復帰戦の相手を大森に直訴するといったこともありました。
 そして22日はいよいよスターダム5★STARGP決勝戦の後楽園大会を観戦しました。サムライTVで生中継。ゲスト解説でゆずポンが来場するという私には嬉しい状況となりました。久し振りに北側が開放され、まずまずの入りで何よりでした。
 決勝のカードは美闘対テッサ・ブランチャードという予想外のカードでした。公式リーグ戦の結果には納得のいかないものがありましたが、こうなった以上は美闘に優勝してもらいたいし、するだろうと思いました。問題は試合内容ですが、まだまだでした。セミのイオ対ケイ・リー・レイの赤いベルト戦の方がやはり高レベルの好勝負でした。
 スリーダムから四天王の時代になるかと言われてますが、この日を見る限り、まだまだ同じレベルにはありません。それでも結果は結果で、次の後楽園ではイオ対美闘の赤いベルト戦が決まりました。ここも大事なのは試合内容です。美闘にはスリーダムのレベルまで上がって欲しいと思います。
 なつぽいは第1試合で、サオリン、あずみ、七星アリスとタッグマッチに出場しました。スターダムに出始めた半年前ならこのカードで丁度良かったのでしょうが、その後の成長が目覚ましく、今やステージが違います。まあ本当に厳しい闘いが続いていたので、ちょっと息抜きでよいと思います。
 と9月はスターダムとアクトレスガールズばかりではなく、久し振りにいろいろと観戦しましたが、とどめは28日のシードリング後楽園大会を観戦しました。めっきり会場から足が遠のいているTWCのプロレスファン仲間が行くというのでチケットを買ったのですが、ドタキャンされました。それでもせっかくなので行って来ました。
 メインは世志琥対アジャでした。アジャは衰えていませんね。世志琥もよくやってはいますが、売り出したいのも分かりますが、メインでよかったのかは疑問が残ります。セミは奈七永対山下りな。こちらもバチバチのいい試合でした。南月プロデュースのハイスピードマッチはなかなか面白いですし、井上貴子の試合が観れるのも嬉しいです。
 10月はまたスターダムとアクトレスガールズばかりになりそうですが、どんな闘いが待っているのか。楽しみです。