Vol.298 フィリジャー、東京プリンセスカップ、アクトレス再開


 8月2日はMARU代表のコルバタ朱里組旗揚げ公演「フィリピン人の父に、投げっぱなしジャーマン」千秋楽を観劇しました。7月30日の初日も観劇して、前月にも書きましたが、本当に素晴らしい舞台だったので、公演終わったのでネタバレも含めて、もう一度書きたいと思います。家族愛とか普通にお芝居として充分に素敵な作品ですが、やはりプロレスファンだと10倍心に響くと思います。6年前に東京と大阪で公演され、今回が再々公演でした。その時は観ていませんが、姉の中村とっこは変わらず朱里、妹の中村空はスターダムにいた床田菜摘が演じました。今回はなつぽいが演じました。これがもうベストの配役でした。
 プロレスラーになることを夢見る妹でしたが、若くして病気で亡くなってしまいます。ブログを書いて死後に更新されるように設定し、手紙を残し、姉に夢を託しますが、姉はプロレスは嘘だ。やりたくないとなって。父親はフィリピン人でやはり病気で亡くなっているのですが、父親の思い、妹の本当の思いが分かり、タイトルの意味も明らかになります。プロレスの素晴らしさも分かって、レスラーになることを決意します。クライマックスは姉妹の、家族の夢が叶ってプロレスラーになった姉と妹が試合のために入場するシーンです。
 諸事情により朱里となつぽいが同じリングに上がることはありませんが、この2人が会い見えるというワクワク感、そして入場シーンの素晴らしさをプロレスファンなら分かるはずです。更になつぽいをデビュー前から応援していて、アクトレスガールズで舞台の魅力を知り、諸事情も全部見てきて、今ここに立っているというのが分かっている者にとっては感動が更に10 倍です。なつぽいの入場テーマ曲、入場シーンは本当に良いのですよ。イントロ部分では出てこない。曲調が変わって出て来た時のたたずまいが最高です。中村空と万喜なつみが重なって涙腺崩壊です。
 舞台というものは千秋楽は特別なものだなということも改めて感じました。こんな状況での旗揚げ公演は座長の朱里も不安で一杯だったと思います。朱里もハッスルのKGの頃から見ているし、カーテンコールでの涙はもらってしまいますよ。3公演を観劇しましたが、少し違う部分的もあり、ここはアドリブだなと分かったり、プロレスの試合のシーンもあり、毎回違うレスラーがゲストで出演していて、何回観てもいいです。数年後に4回目の公演を期待してます。
 8日に東京プリンセスカップが開幕し、神田明神ホールで3連戦がありました。こんな状況でもあり、中日だけ観戦しました。神田明神の境内にある会場ですが、新しく綺麗で周りにも色々あって面白いところです。ぱんでぶーの2人ともトーナメント戦はなく、期待通りに久しぶりのタッグにセナをプラスしたトリオでした。なかなか魅力的なトリオでした。同じく5★STARGPも開幕しました。東女と被ったので行きませんでしたが、波乱の展開というか、いつもの展開になっているようです。リーグ戦の間に横浜武道館2連戦があって、タイトルマッチも決まっているので例年以上にリーグ戦への興味が薄れます。
 14日はアクトレスガールズ後楽園大会を観戦しました。やっとやっとの5カ月振りです。客入りは寂しかったですが、平日夜、お盆ですが、こんな状況なのでかえって出掛けづらいでしょう。こんな値段、こんなカードでは仕方のないところです。でも、ずっとアクトレスを見てきた自分にとってはセミの多恵ちゃん&なおにゃー対まなぱい&妹加ちゃんの初期メン対決は堪らないカードです。まなぱいもずっと応援していますが、やはりずっとアクトレスで頑張っている以下省略。の2人に勝って欲しいと思いました。多恵ちゃんが妹加ちゃんに勝利で、試合内容もすごく良かったです。まなぱいには是非今後も参戦してもらいたいです。そしていつか、ここになつぽいとサオリんが加わることがあれば最高です。ちょっと夢見てしまいます。清水ひかりちゃんの復帰もすごく良かったです。デビューした三浦亜美はアクトレスには珍しく身長があり、なかなか見所のある新人でした。未来ちゃん、みゆ姐とも元気に再会できて本当に良かったです。
 15日は先週に続いて東女の神田明神大会でした。東京プリンセスカップ準々決勝でなつぽいは中島翔子との対戦でした。ここが最大の難関で突破すればという一戦でしたが、残念ながら怪獣退治はなりませんでした。ジャーマンを空中で一回転して着地されたのが勝負の別れ目でした。本人は楽しかったし、得るものがあったと言っていて良かったですが、結果は残念でした。
 WAVEの宮崎有妃が陽性、新日でも結果は陰性でしたが発熱者が出て大会中止があり、いよいよプロレス界にもコロナが忍び寄って来ました。この日の観戦中にスターダムで陽性者が出て大阪大会が急きょ中止になったとのニュースが入って来たと思ったら、試合後には東京女子でも欠場した選手が陽性と判明したというニュースが入り、16日と22日の大会が中止となりました。もう本当に身近に迫っています。マスク、ビニールシート、握手できない、正直かなり煩わしいし、早く元に戻って欲しいのですが、予防、対策本当に大事なことだと思います。
 もうこれ以上広がらないことを切に願いましたが、幸い東女は全員の陰性が確認されましたが、スターダムでは新たに1名の陽性者が出てしまい、横浜武道館2連戦ビッグマッチが直前で中止になりました。東女板橋大会も中止が決まっていたので22日、23日は残念な週末になっていまいました。ガンプロ板橋大会やアイスの川口大会はありましたが、このご時世なかなか足が向きません。
 中止について英断だとか素晴らしい判断とか称賛の声もあり、対応が遅いと批判の声もありますが、私はいいも悪いもなく、ただ仕方ないと思います。この状況で無理に開催することはできないし、かといって大会中止は大変な損失ででしょうから決定、発表にも時間がかかることもあるでしょう。ただスターダムの場合、いつも途中経過の説明がまったくなく唐突なのは不親切だと思います。
 29日東女が無事に再開しました。よかったです。新宿FACEで準決勝・決勝が行われました。伊藤くんに勝ったみずぴょんと山下に勝った中島の決勝となり、中島優勝予想でしたが、みずぴょんの2連覇となりました。これによって11.7TDCホールでマジラビ対決が実現となりました。なるほど。
 なつぽいはセミでぱんでぽむで、辰巳リカ&渡辺未詩&鈴芽と対戦でした。相手にはタッグ王者チームがいるということで期待しましたが、結果もぽむが負けてしまい、アクションはなしでした。本当にそろそろぱんでぶーでタッグ王座を狙って欲しいです。