Vol.305 スターダム10周年武道館からぽいたむ劇場


 3月1日、新日のIWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル王座を統一し、IWGP世界ヘビー級王座の新設が発表されました。IWGPはチャンピオンベルトが多過ぎるとして、世界で最も価値のあるベルトとして創設されたものです。インターナショナル・レスリング・グランプリ・コンチネンタル王座なんてそもそも意味が分からないので失くすのは賛成ですが、インターナショナル・レスリング・グランプリ・世界ヘビー級王座も意味不明です。IC王座を封印するだけで良いのではないですか。タッグ、ジュニア、ジュニアタッグは分かりますが、USヘビー級にIWGPが付いているのも意味が分かりません。
 3日はスターダム10周年武道館大会を観戦しました。コロナ禍とはいえ(だからこそ)、思うところはいろいろとありますが、まずはスターダムが10周年を迎え、武道館で記念大会が開催されたことは本当によかったと思います。そして選手は、馴染みの深い人も、馴染みのない人も、ずっと応援してきた人も、そうでない人も、OGもレジェンドも若手も、皆頑張りました。推している選手が報われた報われないで満足度は違うでしょうが、とてもよい興行でした。
 本戦ではない第1試合でしたが、個人的に注目度は1番だったハイスピード選手権は、なつぽいがAZMに勝利しベルトを奪取しました。年明け3連続でメインに登場して勝利し、ゴッデス挑戦表明、正式入団を発表し、ハイスピードも挑戦表明までは良かったのですが、ひめぽいでゴッデス挑戦で敗れ、舞姫が王座を奪取。前哨戦でも負けが込み、報われない日々が続きました。なので自分を信じて奇跡を起こすなんて発言していましたが、奇跡なんかじゃなく普通に勝ってくれると信じていました。
 ハイスピードな攻防から、新技フェアリアルギフト、ジャーマン3連発でも決まらないとなるとクロスアーム式ジャーマン、後でフェアリーストレインと命名されたこれも新技で、前にもトライはしていましたが、成功したのは初めてでした。ここまで備えて完璧な勝利でした。報われない日々があった分だけ感動も大きくなりました。
 舞ひめも本戦ではない第2試合で、鹿島&ナツコの大江戸隊とゴッデス初防衛戦でした。ビー&小波に勝っているので、ここは勝てると思いましたが、危なげなく勝利しました。個人的にはひめぽいを推していますが、舞ひめもよいタッグです。大江戸隊はもうよいので、まだ強力なタッグチームはいるので、今後の防衛ロードに期待です。
 もう一つの注目はやはり、ゆずポンの一夜復活です。オールスターロイヤルランブルに登場しました。個人的に一番印象に残っている引退ロード時のコスチューム、ガウンで登場してくれました。ゆずポンキック、タイガースープレックスも、8年前とまったく変わらない姿でした。BY砲の連携や、長与千種との絡みまで本当に夢のようでした。
 最後はうなちゃんとちゃんみなと新旧グラレスラーが残るという展開になり、ゆずポンキックブルーでうなちゃんはKO状態、ちゃんみなをタイガースープレックスで沈めましたが、OTRで敗れ、うなちゃんが残り優勝。ゆずポンは準優勝に終わりました。勝利は現役の選手に譲ったものの、超豪華なメンバーの中でもゆずポンが断然の主役でした。あとはコグマちゃんの登場も嬉しかったです。戻って来て欲しいですね。  コズエンでアーティスト王座は奪取したものの、うなちゃんは7番勝負全敗、ちゃんみなは負傷欠場と移籍してから、あまり報われていませんでした。ランブル出場となったのも報われていないといえますが、最後の3人に残ったことで報われたと思います。唯一無二のグラレスラーゆずポンの域に迫るのは並大抵のことではありません。もっともっと頑張ってもらいたいです。あっ、まなぱいもポストゆずポンといわれたグラビア系レスラーなんだけどなぁ。
 まったく予想がつかなかったのがメインの白いベルト戦&髪切りマッチのジュリア対たむちゃんでした。どっちが負けられない火だと思うのですが、たむちゃんは負けられないですが、ジュリアも負けられないのではないかと。
 結果、たむちゃんが勝利して、切らなくていいと言い、その時は拍手も起きましたが、ジュリアが恥をかかせるなと言って潔くバリカンを入れました。「なんでお前が泣いてんだよ」「ずるいお洒落じゃん」のやりとりでは笑いも起きました。実際、ジュリアは坊主が似合います。カッコ良いです。結局、ジュリアはまったくダメージがありませんでした。むしろ評価が上がりました。一連の仕掛け、試合内容、結果、すべてが素晴らしかったです。
 麻優ちゃんと世志琥の対戦もスターダム10周年に相応しいカードでした。初期から観ている者にとってはとても感慨深いものがありました。試合内容も良かったです。シードリングとの対抗戦はまだ続きそうです。奈七永に敗れた桃も報われて欲しいですから期待しています。
 13日はスターダム新木場大会を観戦しました。新木場は、昨年10月のアクトレス以来、スターダムでは1年振りとずいぶん久しぶりでした。あまりに久しぶり過ぎて、入場の仕方も物販の並び方も分かりませんでした。武道館直後だったので7日の後楽園はパス、14日の新宿FACEは会場が嫌いなので、久しぶりに新木場に行ってみようと思ったのですが、席は選べず、平地の2列目の端で見にくかったです。物販もそれほど並びませんが、特に欲しいグッズもないし、ポートレートやチェキは買うまでどんなものが来るか分からないし、サイン会がないのだったら、やっぱりもういいいかなという感じです。武道館後も横浜武道館、大田区体育館とビッグマッチが続けて発表され、後楽園でもお座なりのカードで、コロナ禍にせよ客が入っているわけでもないのに、そういう方向に進んで行くのでしょう。足が遠のきます。
 ひめかちゃんは舞ひめで、ごきげん&羽南との対戦で物足りませんでした。メインもSTARS対大江戸隊の6人タッグで物足りませんでした。なつぽいはジュリア&朱里とのトリオでコズエンとの6人タッグと、これも期待値は低かったのですが、終盤はなつぽいとたむちゃんがバチバチにやり合う展開となり、時間切れドロー。とても見応えのある試合となりました。なつぽいがかなりたむちゃんを意識しているようで、遂に2人の闘いが本格的に始まってしまうのかという感じでした。アクトレスの時からずっと2人を応援しているので複雑な気持ちはあるのですが、たむちゃんがアクトレスを退団した時に因縁があって、スターダムで再び交わって、闘う運命なのかもしれません。
 翌14日の新宿では、赤白ハイスピード王者の3WAY戦があり、なつぽいがたむちゃんに勝利して、白いベルト挑戦を表明。4.4横浜での選手権が決まり、記者会見のぽいたむ劇場へと続きます。なつぽいは実はこういう激しい面もありますし、素晴らしい女優力を持っているので、こういうのはお手の物です。プロレスに専念して舞台が観れなくて寂しく思っていましたが、思わぬところで女優・万喜なつみが観れたようで面白かったです。たむちゃんも負けていませんでした。ただ2人ともずっと応援しているので仲良く喧嘩して欲しいですけど。
 27日は東女新規亜b大会を観戦しました。練馬、板橋と行けなかったので久しぶりの東女でした。東女では珍しい新木場です。13日のスターダムが久しぶりでしたが、新木場続きにになりました。東女はスターダムと違って席が選べるので、勝手知ったる新木場で良い席が取れて快適な観戦でした。  なおにゃーが6人タッグでカミーユと対戦し、勝ってIP王座挑戦を表明しました。カミーユに「普通の人」といじられていて、ぽい族の名付け親でもあるカミーユのネーミングセンスは素晴らしいです。いじってくれるのもありがたいことです。4.17後楽園が楽しみになりました。ヒカリちゃんはヒカシオで爆シスと対戦でした。負けはしましたが、頑張っています。