Vol.314 LAST ACT


 12月1日にニュースが飛び込んできました。アクトレスが年内でプロレス団体としての活動を停止すると発表された時に東スポの記事で、この他に大量離脱があると報道されていて、何処だろうと思っていたのですが、アイスリボンでした。世羅りさ、柊くるみ、宮城もち、藤田あかね、鈴季すずの5選手が年内をもって退団、今後はフリーとなりデスマッチ&ハードコア戦を中心としたユニット「プロミネンス」として活動していくこととなりました。テクラが契約解除となり11月末をもって退団。弓李は復帰の意思がないとのことで退団、引退。雪妃真矢は来年からフリー契約へ変更になり、フリーでアイスリボンに参戦するとのことでした。長引くコロナ禍はプロレス団体には大変な痛手だと思います。どの団体も問題を抱えているのでしょうが、プロレスが衰退したのは分裂し過ぎて細分化してしまったからとも思うので、これ以上分裂しないで結束して、大資本がバックについている団体を一人勝ちさせないように頑張って欲しいと思います。
 東女は最近は夜興行が多くて個人的には行きづらくて歓迎できません。4日と10日に新宿FACEがありましたが、新宿FACEもまた個人的には嫌いな会場で困ります。10日は特別興行でヒカリちゃんとなおにゃーのハードコアマッチと興味深いカードだったので観戦しました。なおにゃーはかつて椅子を使っていたのでその経験が生きたようで初のルールにも順応していて、いい試合になりました。推しの2人がとてもいい関係なのは嬉しいです。マジラビ対トロピカルワイルド、原宿ぽむ対トランザム★ヒロシも貴重なカードで特別興行ならではで良かったです。
 24日と27日の板橋大会も夜興行でしたが、24日は昼になおにゃープロデュースの舞台もあり、都合をつけて観戦しました。27日は仕事もあり断念しました。恒例のクリスマス興行で楽しかったです。
 なつぽいは離脱しましたが、ぱんでぶーの相方のヒカリちゃんとあとはリングアナの難波ちゃんと馴染みになり、アクトレスからなおにゃーも来てくれたので、運営も良いですし、特にヒカリちゃんの成長が嬉しく、21年は東女中心で観戦しました。22年も期待大です。
 アクトレスは11日の新木場大会を観戦しました。13日の後楽園、18日の横浜ラジアンは行けず、この日がラストの観戦となってしまいました。旗揚げの地、新木場で最後の興行が最後の観戦というのは感慨深いです。クイーン・オブ・アクトレスガールズことまなぱいがいてくれたことは嬉しい限りでした。多恵ちゃん、みゆ姐は欠場中でしたが、やはり会場には来てくれていて、会うことができて良かったです。メインは未来ちゃんと翔くんのKKMK対みいあーみんのAWGタッグ選手権でした。KKMKも強くなりましたが、みいあーみんもいつの間にか随分と成長していました。いい試合でした。
 22年からは、最後の初期メンで負傷欠場中の多恵ちゃんは卒業、新たなリングでお会いできる事を楽しみにとだけ表明し、みゆ姐は小林香萌とチームYOLOで活動、カラーズのSAKI、清水ひかり、あーみん、櫻井裕子もユニットとして、翔くんもフリーで、谷ももちゃんはPUREJに移籍しました。未来ちゃん、松井珠紗、入江彩乃は新体制のアクトレスガールズに残留を表明。林亜佑美は芸能、プロレス共に引退とのことです。今、応援しているのは東女以外は、アクトレスガールズと元アクトレスガールズばかりなのですが、これからもアクトレスを応援したいと思います。ただ状況が諸々と厳しいので、さらに散り散りになってしまうと何処まで追いかけられるかではありますが。そしていつか何処かのリングでもう一度初期メンが顔を合わせることがあると願っています。
 19日は予定していたほーちゃんのイベントが延期になってしまい、まなぱい対山懸優など三大シングルの好カードにアクトレスガールズの提供試合もあるということで急きょガンジョ新木場大会を観戦しました。まさかのチケットがほとんど売り切れていてギリギリ買えました。北側になっていまいましたが、この際贅沢は言えません。まなぱいが見事に勝利してハッピーエンドとなり、本当に良かったです。最後はノーサイドで歌うというガンジョ独特のノリでしたが、幸福感溢れていました。プロレスはこうでなくちゃ。アクトレスガールズの未來ちゃん、あーみん、ものすごく久しぶりに清水ひかりちゃん、セコンドにきてくれた多恵ちゃんとも年内最後に会えて良かったです。
 まなぱいはポストゆずポンということでデビューの時から応援していて、アクトレスガールズに導いてくれたのもまなぱいなので、なかなかガンプロまでは厳しく、ガンジョがあれば何とかという感じになってしまいますが、22年も応援したいと思います。
 スターダムは12日に待望のサイン会がありました。昼の試合は4年ぶりのゆずポンイベントと重なったのでパスしました。重ならなくてもパスですが。4日FACEも25日の後楽園もパスしました。その前にYoutubeで戦略発表会の配信がありました。売上がコロナ禍でも倍増したとのことですが、バカ高い値段設定にしているから当然でしょう。たいした観客動員でもないのに大会場を連発することにも反対でしたが、コロナ禍でなければやらなかった。入らなくても恥ずかしくないし、距離も取れる。選手は満員になった状態を想像して経験を積んでいるという木谷社長の発言には納得でした。またサインを高く売ろうとしている。安易だ。もう一工夫欲しいという発言にもオッと思いましたが、その後も相変わらずですで実際に運営に反映されることはないようです。そんなことより、なつぽいが登場して、久しぶりにらしく、楽しそうだったのが何よりでした。
 サイン会は1万6千円と高額の割には写真もダメで相変わらずのぼったくりですが、選手に会える機会がこれしかないので仕方ないです。30分では入場しきれないことは分かりきっているのに変わらず30分前会場で時間になれば記者会見を始めてしまうという不親切さも相変わらずでした。ただイベントは記者会見のみで、サイン会への移行もスムーズで、終了時間も30分延びたのでサイン会の時間が増えたのは少し改善されました。
 18日の大阪はサムライTVの生中継を観ました。QQと大江戸隊の敗者ユニット移動マッチは予想外でしたが、えーっという驚きはなく、あーそうかという納得というか失望でした。対してユニット対抗トーナメントは予想通りでしたが、素晴らしかったです。感動しました。実はどちらも昔から繰り返されているベタな展開で、裏切りは思いがけないところで突然起こり、仲の良い選手が揉めるとこじれにこじれたところで仲直りとなります。それがどうしてこうも正反対に感じるかというと、もちろんなつぽいへの個人的な思い入れの強さがあるからでしょうが、誤解しないで欲しいのですが、演者の差だと思います。演技力というか、表現力というか、女優力が一番しっくりきます。感情を表現する力がなつぽいは本当に素晴らしいのです。桃はそれが下手です。キッドに言われた通り、QQのリーダーなのに後輩に抜かれて居場所がなくなっていた感がありました。大江戸隊に行けばとりあえず収まりは良いのでしょうが、キッドのようにブレイクするとは思えません。アクトレスの話しになりますが、女優がプロレスやるのはやっぱり大正解だと思います。ひめぽい、たむちゃん、サオリんなどアクトレスの卒業生が他のプロレス団体で活躍する今、アクトレスのプロレス団体としての役割は終わったのかもしれません。
 29日の両国も年末の平日夜は厳しいですが、何とか都合がつく日程でしたし、ゆずポン引退から8年半ぶりなので、これくらいは観ておこうかと思い行きました。私的一番の注目は、第2試合でしたが、舞ひめぽいのアーティスト王座戦です。アーティスト王者になり、ニューコス、ニュー入場パフォーマンスを初めて生で観れてよかったです。ひめぽいに亀裂が入り、仲直りし、1000万円も手に入れて、滝行も敢行しました。相手はたむちゃんの代わりに桜井まいが入ったコズエンです。防衛は間違いないところですが、キーとなるのは桜井まいで、SNSでも煽っていました。少しは奮闘しましたが、弾けるまでは行かず、順当に舞ひめぽいが勝利しました。たむちゃんはセミで白いベルト戦でした。勝つと思っていましたが、上谷沙弥に敗れました。ジュリアは覆面の新メンバー、たむちゃんは桜井、月山を率いて抗争の第2章に入っていくのでしょう。ベルトはいらないかなあ。
 赤白のベルト戦も、復帰のジュリア対ラストの小波も、きっちりと決着がついて、闘い終わってノーサイドでよかったですが、ハイスピードはそもそも3WAYでしたし、麻優&彩羽対桃&葉月は、やはりブラックピーチが存在感を示せず、大江戸隊が絡むとどうも消化不良です。全体としては3月の武道館のような弾けるような素晴らしい興行とまでは行きませんでした。やはりあれは10周年の本当に特別な大会だったのでしょう。来年3月には両国2連戦も発表され、22年もビッグマッチ乱発路線のようですが、しっかり足元を固めないと、明るい未来が待っているとは限りません。
 30日のOZ、31日のアイス後楽園も行きたいところでしたが、諸々と状況が厳しく、これが21年のプロレス納めになりました。特にOZは正危軍対アクトレスガールズ、未来ちゃんが正危軍に入るか答えを出すと云うことで大注目でした。結局、正危軍入りはなしでしたが、サオリんのようにヒールの未来ちゃんも観てみたかったし、OZに参戦してくれれば観戦の機会も増えて良かったのですが。
 男子の方はすっかり離れてしまいました。コロナ禍の影響も大きいですが、何より魅力を感じません。新日の年間観客動員が40年ぶりに20万人を割ったとのことですが、ドームもG1もコロナ禍でなくても行きたいという気持ちにはなれません。コロナが収まったところで今のやり方ではオールドファンは戻らないし、新規ファンをさらに集め、繋ぎ止められるのかも疑問です。