Vol.330 10年目のシンデレラ記念日


 4月2日はスターダム後楽園大会を観戦しました。シンデレラトーナメントの中盤戦で、応援している選手が1回戦で負けてしまうと、その他大勢になってしまう。下手したら出場しないなんてこともあり得ると思い、迷いましたが、土日とも予定がなく、東女はアメリカ遠征中だし、身動きが取りやすい真ん中通路のI列が取れたので消極的に買ってありました。実際、実力が微妙だったカードはことごとく両者失格となり、なつぽいもちゃんみなと1回戦で両者OTRで失格になっていました。ところが、なつぽい&翔くん対ひめちゃん&みゆ姐という最高のカードが実現しました。これはどうしても見たいカードだったのでラッキーでした。
 ひめちゃんの引退ロードで、なつぽいとのシングルの後、ひめちゃんが口に出したこのカードは、アクトレス初進出の後楽園のセミファイナルで行われた試合でした。当時、なつぽいはアクトレス退団が決まっていて、みゆ姐に敗れました。なつぽいが後輩に敗れたのはこの1度きりだったと思います。ひめちゃん&みゆ姐のタッグチームThe Beginningと翔くんも含めて新世代が飛躍するきっかけとなりました。 舞ひめぽいの頃ではなく、もっと前のアクトレスの頃から2人の仲の良さを知っている者には、最近の2人の関係が切なく、最後のシングル対決がどうなるかと思っていましたが、とてもいい試合で、最後は握手を交わし、何やら言葉も交わして、さらにこのカードを実現させようとひめちゃんが言ったことで最高の結末になりました。しかしながら、このカードが組まれるところが見当たらず、どうなるのかと思っていましたが、まさかのここで本当に実現しました。4年半の時を経て、それぞれがプロレス人生を積み重ねて、再び交わりました。ひめちゃんが引退するので本当に最後でしょう。15分は短かったですが、実現しただけで充分です。素晴らしい試合でした。感無量です。
 この日のもう一つの注目は、ほーちゃんが連れてくる波紋を呼ぶ人物です。登場したのはサオリんでした。スターダムのストーリー展開はよく考えられていると思います。プロレスファンの思いはさて置き、とにかく話題を作って一般客を集客するために次々と仕掛けています。それでも客入りがいいとは言えませんが。サオリんだとは予想できたものの、いつ出て来るかと思っていたら、最後まで現れず、メインのプロミネンスとQQのアーティスト戦後、最後の最後にほーちゃんが登場し、アーティスト王座挑戦を表明、パートナーとしてなつぽいを呼び込み、さらにサオリんを呼び込みみました。3人でアーティスト挑戦は読めませんでした。「なつぽい頼むよ」にも意味がありました。あのたん&すずたんの因縁もあり、良い展開でした。
 月山の物語もなかなか良かったと思います。こちらは亀の甲羅とか、ラム会長と尾崎妹加が何で出て来たのかとか謎の演出もありましたが、見事に高橋奈七永から初勝利し、脚光を浴びました。シンデレラトーナメント出場へと続き、ついでに桜井まいの貴婦人キャラ押しもあり、壮麗、MIRAIと新世代4人がベスト4となりました。新顔や若手が注目される場となっています。その他大勢のガントレットタッグマッチも、たむちゃんとジュリアの絡みがしっかりとあり、しっかりと両者OTRになりました。最後に出てきた朱里と新人のHANAKO組が勝利し、小波が朱里にVTRで対戦表明としっかり代々木大会の煽りも忘れませんでした。若手4人の準決勝・決勝ではカードが弱いですから。後楽園は完全に前振りの場となっています。
 8日は東京女子両国KFCホール大会を観戦しました。アメリカ遠征から、帰りに飛行機トラブルがありましたが、無事にお帰りなさい興行でした。特になおにゃーは来週プリプリ王座挑戦が決まっているということで、調印式から、メインで前哨戦と大忙しでした。ぽむと組んで、瑞希&もかに勝って締めました。その上、舞台もあって、元アクトレスあちこちで頑張ってますが、なおにゃーもずっと二足のわらじで頑張っています。ヒカリちゃんはアプガ後輩の志乃と第1試合でシングルマッチで余裕の勝利でした。コンパクトで売店もスムーズで個人的には良かったです。欠場者も多かったですが、東女も決して客入りが良いとは言えないのですが。
 14日の東女後楽園大会は観戦できず、ユニバースの生配信で観ました。なおにゃーがプリプリ王座挑戦という大一番だったので応援していましたが、残念ながら敗れてしまいました。来週には舞台出演が控えていて、試合が終わったらすぐに最終稽古というハードスケジュール、瑞希も初防衛戦では負けられないところで、厳しいタイミングだったと思いますが、本人がそれでもどうしても今と思ったとのことなので、しっかりと自己主張したのは良かったと思います。ヒカリちゃんは新メンバーを加えた4人のアプガ揃いふみで8人タッグマッチでした。
 スターダム代々木大会も行きませんでしたが、サムライTVで生中継を観ました。シンデレラトーナメントは月山に優勝して欲しかったのですが、準決勝で桜井まいに敗れました。桜井まいの貴婦人キャラは受けているのでしょうか。個人的には好きではありません。結局、MIRAIが連覇という意外だけど、実はよくある結果でした。望んでいた結果ではなかったので個人的には残念でした。メインはコズエン対DDMの8人タッグ3本勝負でした。2-1でDDMが勝利し、ちゃんみながClub Venusはコズエンから独立を宣言、月山も帯同を表明、するとサオリんが登場し、コズエンに加入しました。ジュリアの予言通りになるかというところをサオリんが救った形です。このトリオは強力ですし、3人が組むのは個人的にすごく嬉しいです。ただいじり過ぎという気がします。ジュリアとたむにしても因縁とかなくても純粋にリング内の闘いで頂上決戦で良いのではないかと思います。というのがオールドプロレスファンの意見です。世間には響かないでしょうけど。
 23日は横浜アリーナがありましたが、スターダムのビッグマッチは行く気にはなれず、東女の会員興行もあったのですが、なおにゃーが舞台で欠場ということで、昼はOZ後楽園、夜はなおにゃーの舞台を選択しました。サオリんに会えたのは嬉しいです。いつもの正危軍の6人タッグでしたが、翔くんの加入という大きく変わったことがありました。翔くんイメージがガラリと変わりました。すごく違和感がありましたが、強くなるために考えたことなので頑張ってもらいたいです。対戦相手には清水ひかりちゃんがいて、ここでも元アクトレスが大活躍です。  横アリは、KAIRI&サオリん&なつぽいのREstartがプロミネンスに勝利して、アーティスト王座を奪取しました。これは予想通りでしたが、この3人でベルトを巻くというのは、6年前のSTARTも知っているので何とも考え深いです。あの頃から大きく成長しました。入場シーンの華やかさは圧巻でした。たむちゃんはジュリアに勝って赤いベルトを奪取しました。ちょっと因縁、遺恨を煽り過ぎなところもあり、勝てないと思っていたのですが、良かったです。麻優ちゃんがモネに勝ってIWGP女子を獲ったのも予想外でしたが、良かったです。白いベルト戦は、ちゃんみなが上谷に勝利しました。クラブヴィーナスの持ち上げぶりが好きではなく、上谷に勝って欲しかったので、これは残念でした。ゴッデスも壮麗&MIRAIが優宇&奈七永に勝利しました。リングアウトなのと、壮麗&MIRAIの持ち上げぶりがやはり好きではないので残念でした。タイトルマッチは全王座が移動という意外な結果でした。年末の両国まで王座が動かないと言われているので変えて来たのでしょうか。5千5百人は思ったより入りました。オールドファンは益々会場から足が遠のきます。
 24日からmeltearのCDお渡し会がありました。なかなか会える機会がない中、2人ともベルトを奪った良いタイミングで会うことが出来て、これは良いイベントでした。鈴季すずがプロミネンス脱退を発表しました。他のプロミネンスメンバーはスターダムを離れ、すずはスターダムを主戦場にしていく流れのようです。いい選手をかき集めてビッグマッチを連発して、好きになれない流れが加速しています。
 4月29日は、ゆずポン引退から10年目のシンデレラ記念日でした。スターダムは大きく変わり、世間も大きく変わり、私の周りも色々と変化がありました。そんなこの日は、東女品川大会を観戦しました。ワンデイ6人タッグトーナメントでしたが、なおにゃーが家庭の事情により欠場で、ふりーWiFi+上原わかなは不戦敗となりました。残念でしたが、仕方ないです。ヒカリちゃんは上原わかなとシングルマッチに変更になりました。トーナメントは愛野&らく&ぽむが優勝しました。中島&ハイパミ&鳥喰が準優勝で、新人のいないチームが勝った感じでした。
 クラブexは東女は初進出でしたが、だいぶ前にどの団体だったか忘れましたが、行ったことありました。ソファー席や2階バルコニー席もありましたが、どんなだったかよく覚えていなかったので普通のアリーナ席にしましたが、どちらも良さそうな感じでした。
 GW初日、品川という場所もあるでしょうが、この人混みは、コロナ禍は終息したと思います。こんなに長くかかるとは思わなかったですし、こんなに曖昧で、なし崩し的な感じになるとも思っていませんでした。プロレス会場の客足は戻っていませんが、面倒で不便なルールが出来て、チケットもグッズも値上がりしているので、そしてスーパースターと言える選手は出て来ていないので仕方ないと思います。マイナー志向の私にはその方がいいですが。