Vol.339 2024年プロレススタートは暗雲


 1月2日、ユニバースの生配信でノア有明大会を観ました。飯伏対丸藤が目玉でしたが、今更感もあり、飯伏のコンディションも万全にはほど遠く、期待外れというか、あまり期待も出来ませんでしたが、残念でした。拳王対征矢のGHCヘビー級戦は、セミになった通り注目度は低く、結果も予想できましたが、こちらの方が良い試合だったと思います。もっとも注目だったのは、愚零闘咲夜の登場でした。入場してすぐに頭巾を取りましたが、忍者ムタメイクなので誰だかよく分かりませんでしたが、よくよく見ると川畑梨瑚でした。アクトレスで観ていたのでわかりましたが、ムーンサルトはできるものの、ムタとのつながりはなく、インパクトには欠けました。ムタのスタイルで名勝負を魅せるのは相当に難しいと思います。毒霧も反則攻撃もまだまだでした。潮崎が小島に勝利してチームノアの結成をアピール、清宮がイリミネーションでEVILに勝ち、ジェイクと共に飯伏に対峙するなど、色々と新しい動きがあるのは良いことだと思いますが、どれもインパクトには欠けます。
 全日は例年通り2日、3日と後楽園大会がありましたが、こちらも色々と新しい動きを見せています。中嶋が闘魂スタイルを名乗るのは違和感がありますが、ボンバイエ一色になった大晦日の代々木大会はまったく新しい景色でした。アクトレスタイムの導入も新しい試みです。アクトレスを応援している者としてはとてもありがたい機会を与えてもらったと思いますが、賛否両論あるようです。全日ファンの立場になれば、エボリューションという女子部があるのに何故アクトレスタイムなのかと確かに疑問でしょう。退団する選手も複数出ました。全日には王道プロレスという確固たるイメージがあり、変えるのはとても難しいと思いますし、変えてはいけないものもあると思います。ただ近年はずっと低迷しているので、新しいことに挑戦するのは必要だと思います。
 アクトレスガールズは新体制となって、プロレス団体ではないと宣言しています。以前からアクトレスガールズという新しいジャンルと言っていましたが、いくら見た目が良くてもリングに上がる以上は真剣にプロレスをやってもらわなければ応援する気にはなりません。皆、全力で真剣にプロレスをやり、女優として全力で舞台もやりという姿に惹かれてずっと応援して来ました。舞台の面白さも教わりました。どちらも人生のドラマを魅せるという意味では似ているなと、女優の表現力の豊さはプロレスでも大きな武器になると思いました。実際に数々の卒業生が今、女子プロレス界のトップで大活躍しています。ただ卒業していくという流れが出来てしまいました。従来のプロレスとの差別化もできませんでした。それで一旦解散して原点に戻り、プロレスではないと宣言したのだと思います。メンバーはだいぶ変わりましたが、私はやはりプロレスもタレント活動もどちらも真剣に全力でやっていると感じて応援しています。アクトレスリングはプロレスだと思っています。あえてプロレスではないとか言う必要もないのではないかと思います。かつては他団体に参戦して、他団体のレスラーと試合をしていましたが、今は提供試合というかアクトレスのパフォーマンスを提供するということにこだわっているようです。それは良いことだと思います。全日はアクトレスタイムとしてアクトレスガールズの理念に理解を示してくれていますし、プロレスファンに受け入れられるクオリティーはあると思うので、この提携がうまく行けば良いと思います。
 3日はスターダム横浜大会がありました。ぽいたむがまだ欠場中だし、トライアングルダービーは今年はリーグ戦ではなく、ワンデイトーナメントになりましたが、6人タッグばかりになるので、どの道あまり興味は持てませんでしたが、サムライTVで生中継があったので観ました。欠場者が出たり、時間切れ引き分けは両者失格だったりで、チグハグな感じになりました。決勝には急きょアーティスト王座も賭けられ、ゴッズアイが優勝し、アーティスト王座も獲得しました。翌日のDDM解散に繋がります。また欠場者も増えてしまい、残念です。新人王戦が開催できたのは良いことだと思います。
 4日から仕事なので、新日ドームは行けません。昔は無理して途中からでも行っていましたが、今はそこまで興味が持てません。テレ朝チャンネルで観ましたが、まあそれなりの内容でした。オカダの退団も決まりました。皆海外に行ってしまう流れは何とかなりませんかね。これでさらに新日は興味が薄れます。むしろ観たかったのは昼の東女後楽園でしたが、年末からヒカリちゃんが欠場しているので、こちらもあまり興味が持てなくなりました。ただ体調不良と言うだけで、ずっと音沙汰なく、ベルトも早々と返上になり、何かすごく嫌な感じしかしません。
 今年の初観戦は6日の東女でした。特別興行で全選手が出るわけではなく、なおにゃーは欠席。会場も嫌いな新宿FACEでしたが、ヒカリちゃんのデスマッチということで観に行くことにしたのですが、こちらも欠場でした。やめようかとも思いましたが、リングアナの難波ちゃんはいるのでとりあえず行きました。代替カードはマーシャ・スラモビッチ対マックス・ジ・インペイラーでノーコンテストとまったく代わりにはなりませんでした。伊藤ちゃんも欠場になったもののプリンセス王座挑戦権獲得バトルロイヤルは未詩ちゃんが優勝し、なかなか良かったです。久しぶりにくいしんぼう仮面が観れたのも良かったです。
 12日は今年初アクトレス、初新木場でした。平日夜は厳しいのですが、1月は平日夜ばかり5公演なので、1回くらいはと思い、休み前の金曜日だし、The Royalプロデュース公演と言うことでこの日にしました。メインはRoyalの4WAYマッチで、ごちかが3人同時フォールで勝利という嬉しい結果でした。ごちかは本当に頑張っています。未来ちゃんは、勝者Royal加入バトルロイヤルに出場しました。呼ばれてないのに入り込んだ朝子が勝ってしまい、加入を拒否されるという結末でしたが、ベルトを落として、ユニットにも入っていない未来ちゃんが気楽な立場でも変わらぬ存在感でした。Royalは随所で登場し、華のある4人なので、見どころが多く、とても良い公演でした。
 20日、21日は、スターダムのサイン会&アワード・ユニット撮影会と東女の品川プリンス2連戦が丸かぶりでした。20日はスターダムのサイン会に行きました。たむちゃんが参加してくれて、久しぶりに会えました。2.4大阪で復帰も決まり良かったです。あとはなつぽいですが、焦らずしっかり治してもらいたいと思います。東京でのサイン会は7カ月ぶりでした。代金が1万5千円から1万円に値下がりしたのもあってか、即完売になりました。1万円でも十分高いです。ポートレート2千円も高いです。選手と話せる機会はサイン会しかないので行きます。この際、値段は高くてももっと開催してもらいたいです。
 21日は東女の品川プリンス大会に行きました。新春恒例のタッグトーナメントでしたが、ヒカリちゃん欠場で、ふりーWiFiの出場はなく、なおにゃーはHIMAWARIとのタッグで出場しましたが、1回戦で敗退。しかも発熱のため欠場になってしまいました。Xにポストされていたようですが、気づかず、会場に着いてから知りました。ご理解くださいって、できるわけないです。最悪でした。
 27日も東女両国KFC大会でしたが、ヒカリちゃんはもはや触れられることもなく、なおにゃーまでもまた欠場ということで、もうやめました。会員先行発売だとほぼ希望の席が買えるので、もう3月まで買っています。他に用事ができて行けなくなるのは仕方ないと思っていますが、この状態が続くのなら考えます。というか買えません。
 どの団体も観客動員は芳しくないように思います。コロナ禍で興行ができないという悪夢のような日々があり、そんな中でプロレスは頑張っていたと思います。ファンも不自由を我慢していました。コロナが明けても、不自由は変わらず、欠場者は多く、サービスは低下し、値上がりもしてでは、しかも他のエンタメも復活しているという状況で、プロレス団体は努力が足りないと思います。かつてSWSではプロレスファンが猛反発しましたが、時代は変わり、今やプロレス団体にはオーナー企業が付いて、企業プロレスが当たり前となっています。昭和プロレスファンとしては、これがプロレス団体をダメにしてしまった一番の理由だと思っています。年明けから1カ月、プロレス界に明るい未来は見えません。