
Vol.342 風香、未来ちゃん、ごちかが、4.15大激震
日本には年度という文化があって、春は別れの季節とも言います。社会でも、プロレス界でも、色々と変わり目となる季節です。
4月13日は久しぶりに東女北沢タウンホール大会を観戦しました。先日の両国国技館大会で、シングル、タッグの王者が変わりました。世代交代は必要と思います。新世代も頑張っていて、成長しているとは思います。でも、まだ文句なく超えた。新時代が来たという感じはしません。無理やりというか事情によりというか、そんな感じがします。そして個人的には、何よりも、そこにヒカリちゃんがいなくて、色々と動いていくというのが、寂しく、悔しく、残念で、つまりません。
今日は、長野じゅりあのラストということもあってか、最近ではめずらしく札止めとなりました。じゅりあは第1試合の6人タッグで勝利、メインで宮本もかとのシングルで敗れました。なかなか魅力のある選手でしたが、やはりプロレスに対する本気度というところで、すごく応援するというところまではいきませんでした。
なおにゃーは第4試合で、瑞希とチグハグなタッグでしたが、大久保琉那&風城ハルが相手ということで勝利しました。引退を発表してから初めて会いましたが、長老なんだから、ラストが決まったら絶対来てよと言われました。確かにデビュー当初から今も応援している人は数少ないですが、そう言ってもらえるのはありがたいことです。後楽園が土日でその後だから平日の可能性が高いけど、早退してでも来てとのこと、もちろん何としても行きますよ。
セミは未詩&でじもんの新王者トリオ対中島翔子&上原わかな&HIMAWARIで、中島が未詩に勝利しました。そしてプリプリ王座挑戦を表明。続いて、わかな&HIMAWARIもタッグ王座挑戦を表明し、5.6後楽園でのタイトルマッチが決定しました。なるほどそういうことだったかという感じです。まあ、妥当なカードではないでしょうか。
東女はすごく暖かい雰囲気がありますが、それは選手が皆そういう感じだからであって、別に団体や会社がというわけではありません。東女に限らず、どこのプロレス団体もですが、運営には大いに不満があります。芸能プロダクションは更に酷いと思います。なおにゃーが引退して、ヒカリちゃんが戻って来なければもういいかなと思います。
14日はアクトレス新木場公演に行って来ました。ごちかがAWGシングル王座に挑戦しました。先月の後楽園で師匠の澄川菜摘が王座を奪取すると、空気も読まずに即座に挑戦を表明しました。まだ時期じゃないとか、空回りとか言われていましたが、常に前向きな姿勢は素晴らしいと思います。まだ新人の時に、カウント2.9のセクシー秘書役がとても魅力的で注目しました。アクトレスで一番背が高く、体格に恵まれてもいましたが、その時はまだ試合の方は全然ダメでした。でもすごく前向きで、とても頑張っているのは感じられました。そして実力がだいぶ追いついてきて、売店に行くようになりました。明るくて、気さくで、人柄にも惹きつけられました。今日の試合も負けはしましたが、とてもいい試合でした。すごく推し甲斐があります。未来ちゃんも今はベルトがありませんが、絶対エースに変わりはなく、安定の勝利でした。
この日のアクトレス新木場は昼夜公演でしたが、私は昼のみで夜は観戦しませんでした。夜公演で翌日、緊急発表があると告知があったとSNSで知りました。何事だろうと思いました。奇しくもロッシー新団体の記者会見も予告されていて、奇しくもだと思っていたのですが、まさかの事態となりました。
15日の午後4時にアクトレスガールズ公式から、アドバイザーの風香と6選手の退団が発表されました。そして30分後のロッシー新団体マリーゴールド旗揚げ会見に風香、青野未来、澄川菜摘、松井珠紗、後藤智香、皇希、CHIAKI登場し、未来ちゃんが「私たちはプロレスがしたくてここに来ました」と参戦を直訴しました。マリーゴールドはスターダムを退団した5選手と高橋奈七永、石川奈青が参加と驚きも興味もあまりなかったのですが、風香と未来ちゃん、ごちかが参加するとなると俄然注目となりました。風香はスターダム時代からずっと応援していて、まさかでしたが、アクトレスに来てくれたのは大歓迎でした。未来ちゃんは応援していた選手の中で唯一新体制となったアクトレスに残り、絶対的なエース格となっていました。もう最後の砦という感じでした。ごちかは新しく入った選手の中で唯一応援するようになりました。風香とこの2人が入っていたというのが衝撃でした。
アクトレスガールズは当初から、女優がリングで闘う新しいジャンルと言っていましたが、従来のプロレスと差別化ができませんでした。初期メンバーだった日里麻美ちゃんは、後に自分はプロレスラーだったつもりはなかったが、いつの間にか皆がプロレスをやり出したと語り、早期に退団しています。プロレスと舞台の二足の草鞋で頑張るのがアクトレスガールズという感じでした。舞台の面白さも教えてもらったし、どちらも全力で頑張る彼女たちの姿に強く惹かれました。アクトレスガールズの舞台「カウント2.9」は本当に素晴らしくて、新しい可能性を感じました。ですが、その後、多くの選手が退団し、プロレス団体に行きました。
一旦解散が発表され、プロレスを続けたかったであろう多恵ちゃん、みゆ姐たちが退団し、馴染みの選手は未来ちゃんのみになりました。新体制となり、明確にプロレスではなく、エンターテイメントと打ち出しました。原点回帰と捉えていました。フルコンタクト格闘エンターテイメントとも言っていましたが、それってつまりプロレスですよねという感じで、個人的にはプロレスと捉えていました。女優の表現力は大きな魅力で可能性を感じますが、リングに上がる以上は本気でプロレスをやらなければ応援しようとは思いません。
なのでプロレス団体ではないと言っていますが、私にとってはアクトレスガールズは、今では唯一団体としても応援しているプロレス団体です。ゴタゴタしてしまって、とても残念です。双方をよく知っていますが、所詮は一ファンの部外者なので、よく分かりませんし、何も言えません。未来ちゃんの「プロレスがしたくてここに来ました」という言葉が私にとってはすべててです。
27日はスターダムBUNTAIがサムライTVで生中継があり、テレビ観戦しました。大変ありがたいです。5人の退団がありましたが、個人的には全く影響なく、新日の子会社になりましたが、そんなことはどうでもよく、応援したい選手を応援するのみです。注目は、たむちゃんとアジャの海外での縁から、なつぽいが師匠である伊藤薫を指名したmeltearのタッグマッチでした。興行的には麻優ちゃん対Sareeeが目玉でしたが、マリーゴールドの旗揚げ戦でジュリア対Sareeeが発表されたことで霞んでしまった感があります。赤白王座戦も、サオリンが懸命に盛り上げるべく発信していましたが、ベストカードとは思えません。ゴッデス、ハイスピードに至っては4WAY戦と年間最大級のビッグマッチがこれかという感じでした。
meltearは残念ながら勝てそうに思える場面はありませんでしたが、アジャ&伊藤薫を相手にしっかりと噛み合った試合をしたと思います。IWGP女子がメインかと思いましたが、セミ前でした。麻優ちゃんは絶対に負けられないところで、順当な結果でした。内容もいきなりの初対決で名勝負を期待できるものでもありません。試合後、つっかが登場したのは驚きでした。ベストフレンズとの対戦要求でしたが、過去の経緯を知らない人にはピンと来なかったでしょう。麻優ちゃんも突っ込んで、らしい対応をしました。マイクも上手くなりました。白いベルト戦は、あわや羽南が勝つのではと思わせる場面がありましたが、それもサオリンの凄さだったと思います。なつぽいと壮麗が次期挑戦に名乗りを上げ、挑戦者決定戦となる模様です。よいのではないでしょうか。大江戸隊は、テクラが乱入してちゃんみなを救出と思いきや大江戸隊に加入、スターライトキッドを追放という強引な演出がありました。まるで親会社のようでした。
28日はOZ後楽園大会に行ってきました。サオリンの去就が気になってはいましたが、カードが発表されてサオリンの名前があったので買っていました。その後、スターダム専属契約が発表されましたが、他団体も出るとのことで結局よく分かりませんでしたが、とりあえず行きました。
その前に、アクトレスガールズからマリーゴールドに移籍する、ごちかの個撮があったので行きました。色々と話しが聞けて、SNSなどの情報では腑に落ちなかったことが、だいぶ分かりました。やはり、アクトレスはプロレスではなく、エンターテイメントというこだわりに無理があったのかなと思います。これからこうして身近に会える機会が減ってしまうのはとても残念ですが、このタイミングで会えてよかったです。
サオリンは4月までは他団体でも売店をやるけど、5月からはグッズの発売はスターダムになるというのを直近のインタビュー記事で知りました。今日が最後のサオリン売店という告知もSNSでありましたが、試合前に売店に出るのか、試合後なのか分からず、綾乃ちゃんの写真展のポートレートはサインを入れられないとかいう話しもあり、前の予定で少し遅れてしまったので、よく分かりませんでしたが、とりあえずポートレートは買えました。結局、試合後も売店に出てきてくれて、余分なポートレートも買ってしまいましたが、サオリンも会える機会がスターダムのサイン会だけになってしまうので、このタイミングで会えてよかったです。
久しぶりにウナちゃんも観れました。とても頑張っていると思います。ひつま武士の皆さんは大変だと思いますが、応援のし甲斐があるのではないでしょうか。それにサオリン売店ラストということもあってか、よく入っていました。メインは尾崎対桃野のWタイトルマッチでしたが、凶器、反則、介入のオンパレードでしたが、尾崎の心底憎たらしい真っ当なヒールっぷりは素晴らしいと思います、会場もヒートアップしていました。良い興行でした。