Vol.345 なおにゃー卒業ロード


 7月6日、なおにゃープロデュース興行CROSSを観戦しました。新木場でやるもんだから抽選になりましたが、無事に当選して観に行くことができて本当に良かったです。アクトレスガールズの初期メンには並々ならぬ思い入れがあります。なおにゃーの引退を控えて実現した夢のタッグマッチはどうしてもこの目で観たかったのでプロレスの神様はいるんだなと。
 4人ともアクトレスで闘っていた頃とは比べ物にならない程に輝きを増していました。なつぽいがなおにゃーに勝ちましたが、もうそんなことはどうでもよくて、もっともっとこの試合を観ていたかったです。
 メインの初期メンタッグ以外にも、なおにゃーのすべてが詰まった、とても素晴らしい興行でした。第1試合では、ひめちゃんがレフェリーで登場しました。そして翔くんと売店もやってくれて、久しぶりに会うことができました。ぽいちゃん、サオリンは売店がありません。なおニャーのポートレートも買えませんでしたが、この日はもう何も文句は言いません。多恵ちゃんとも久しぶりに会えて、難波ちゃんもちょっと久しぶりでした。すごく久しぶりにとても楽しい1日を過ごしました。
 13日はマリーゴールド両国国技館大会を観戦しました。イヨ・スカイの参戦が決まった時点でビッグマッチの意義はありました。6年ぶりに観たイヨは、スーパースターのオーラを纏い、懐かしいと感じるムーブもあり、実力も色褪せず、素晴らしかったです。完全に別格の存在感でした。
 そして未来ちゃんも素晴らしかったです。初代UN王座決定トーナメントはMIRAIと3度の引き分けで2試合を戦うことになり、何でそんな過酷なことをしなければいけないのかと思いましたが、MIRAIと24分の大激闘を制し、ボロボロになりながら、あの怪物ボジラと連戦し、こちらは内容はともかく勝利して、初代UN王者となりました。この過酷な状況を見事に勝ち抜いたことで感動が爆発しました。
 ジュリア対Sareeeは、ジュリアが負傷欠場から何とかギリギリ間に合ったという状態だったので仕方のないところでしょう。外敵のSareeeがワールド王者になったという団体としては残念な結果も未来ちゃんがUN王者になったことで救ったと思います。他にも好勝負、話題も満載で、近年のベストと言える素晴らしい興行でした。何故かアクトレスタイムもありましたが、引田天功って・・・。完全に方向性が違ってしまいました。応援している選手もいなくなってしまいましたし残念です。
 3連休は色々ありましたが、マリーゴールドのビッグマッチに専念しました。15日の仙女後楽園大会はWRESTLE UNIVERSEで生配信ということで家でのんびり観ようと。サムライTVの生中継もありました。STARDOM WORLDも生配信が増えて、ありがたいですが、ますます会場に行かなくても良いかとなります。6.30スターダム後楽園に行きましたが、コズエンは10人タッグ、サオリンは復活せずと、一番つまらない所を観せられる羽目になりました。8日間で3回の後楽園は多過ぎで、ストーリー展開が冗長になります。客入りも悪くて当然です。ただ、この日の仙女はよく入っていました。仙女にとって後楽園は年に数回のビッグマッチというのもあるでしょうが、身の丈にあった興行で、観に行きたいと思わせるものがあれば、生配信があっても客は入るのだと思います。
 注目はサオリンと岩田のWタイトルマッチです。仙女のベルトも賭かったということで、サオリンが獲れるのだろうかと少し不安はありましたが、この状況で連敗は出来ないと思いました。セコンドにはコズエン全員が着き、アウェー感はありませんでした。スペシャルポテリングもタンタンドルも返されましたが、コーナーポストに上がり、この態勢はと思ったら、まさかのフェアリアルギフト、そういえば、なつぽいがサオリに道場に呼び出されたというポストもありました。そしてまだジャパニーズオーシャンが残っているというのは強い。見事に二冠を奪取しました。サオリンとなつぽいは元アクトレスガールズでもあり、表現力はずば抜けたものがあります。岩田もすごくいい奴でした。壮麗亜美との絡みも含めて、こうしてみるとすごく良いストーリー展開でした。ただまだ終わったわけではなくて、札幌でのワンダー戦があります。最高の物語の結末を魅せて欲しいです。
 仙女サイドにしても、岡優里佳&桃野美桜がタッグ王座を奪取した明るく嬉しいこともありました。ベルトは流出しましたが、チサコが奪回を表明とよい展開になりました。こちらの物語も楽しみになりました。とてもよい興行でした。
 20日は東女後楽園大会を観戦しました。なおにゃー最後の後楽園で、かみーゆとのシングルでしたが、腰の負傷で欠場となってしまいました。残念ですが仕方ありません。会場には来て、代役に翔くんが参戦し、思い出に残る良い試合になりました。まなぱいも参戦し、久しぶりに試合が観れて、会えてよかったです。渡辺未詩対辰巳リカのプリプリ選手権、でじもん対荒井優希&宮本もかのタッグ選手権も良い試合でした。新世代がだいぶ成長しました。客もまあ入っていましたし、よく盛り上がっていました。ただヒカリちゃんがいなくて、なおにゃーもいなくなると応援している選手がいなくなってしまいまうので。
 23日は東女POP UP SHOP新宿マルイメンでなおにゃーのトークショーに行きました。引退前の最後の会える機会でよかったです。25日の引退興行は、特典のポートレート付きのスーパーシートが取れなかったので、配信で観ました。腰はかなり悪いようで、無理して出たのかもしれません。それでも悔いなく終えられたようで何よりでした。プロレスは引退してもまだ年内は表舞台の仕事があるということで、8月にはイベントもあって、まだ会える機会はあるようでよかったです。
 27日、28日はスターダム札幌大会が、2日ともサムライTVで生中継がありました。大変ありがたくテレビ観戦しました。 初日は、なつぽいがとても良い形で悲願の白いベルトを戴冠できたと思います。何と言ってもなつぽいとサオリンには9年間のストーリーがあり、ここ最近の白いベルトを巡るストーリーも、結果的には良かったと思います。なつぽいが常に言っている皆んなを笑顔にする素晴らしい興行でした。
 2日目は打って変わって最悪の結末でした。舞華対刀羅ナツコの赤いベルト戦で、もう一つの流れであるヒールユニット強化、ユニット再編が完結した感があります。一人QQとして舞華と共闘していた上谷沙弥が、カウントを取るレフェリーの足を引っ張って試合をぶち壊し、ヒールターンしました。大江戸隊もHATEに改名し、QQも大江戸隊も消滅しました。全く予想外でインパクトはありましたが、裏切りで大事な試合を壊すというのが多々あって、これが受け入れられません。
 今日はお前を泣かせに来たは秀逸でしたが、あの事件も伏線かと勘繰りたくなるような。そもそもSLKの追放から始まったのかとか、桃の上谷への耳打ちの内容もこれだったのか、テクラの暴走、小波の裏切りもありました。調印書の改ざんでQQが上谷以外強制脱退となりましたが、解散ではなく1人だけ残ったのは不自然でした。すべてがこのための伏線なのかは分かりませんが、よく考えられてはいるとは思います。ただ、近年のスターダムのストーリー展開は、終わってみれば会社の思惑通りだったというパターンの繰り返しで、それが私の思いとはかけ離れているので、まったく面白くありません。
 5STARも当初はとても楽しみだったのですが、デビューしたての林下詩美が準優勝し、当時の大一番だった花月対たむのリーグ戦を木村花の裏切りでぶち壊したあたりから、終わってみれば会社の思惑通りというのが見え見えになって、まったく面白くないので8月は観戦予定がありません。9月は後楽園が休日の昼なので行こうかと思い、会員先行でチケットを買おうかと思ったのですが、席が北側だったので辞めました。そしてこんな展開では、チケットを売りたくないのではないかとさえ思ってしまいます。
 29日はSareeeISMを観戦しました。なつぽいが参戦してSareeeとタッグを組み、彩羽匠&AZMとメインで対戦でしたが、平日夜、新宿FACEということで迷ったのですが、とりあえずチケットを押さえました。席が北側でサムライTVの中継もあるというので止めようかとも思ったのですが、仕事の状況も行ける感じになったので行ってきました。
 行って良かったです。最近はプロイレス会場から足が遠のきがちですが、久しぶりに、やっぱりプロレスは生で観なくてはと思いました。会場の空気感と試合内容から、元気をもらえる、幸せな気持ちになれるものが、SareeeISMにはありました。これが私の求めるプロレスです。
 30日はマリーゴールドの後楽園大会があり、WRESTLE UNIVERSEで生配信がありました。ツインスター王座決定トーナメントは、ツインタワーに期待していたのですが、まあそうだよなという結果でした。また未来ちゃん&翔月なつみには勝てないだろうし、意外に元スターダ勢が元アクトレス勢に押されている印象がありますが、MIRAIも未来ちゃんに負けっぱなしというわけにはいかなないでしょう。ごちか推しなので隔たった感想かもしれませんが、皇希は素材としては確かに抜群と思いますが、技術的にも見せ方的にもまだまだなところがあり、本気さ、必死さが伝わりにくいところがあると思います。対してごちかは一生懸命さ、上に行こうという貪欲さがもの凄く伝わってきます。ごちかコールが起こったのはその現れで、とても嬉しく思います。
 ジュリアが8.19後楽園を最後に渡米することを発表しました。既定路線なので、そうですかというところですが、王者のSareeeは所属ではないし、この日も欠場だった林下詩美が、本来ならばもっと引っ張っていかなければいけないと思うのですが、あまりパッとしない印象です。将来的には田中きずなに期待でしょうか。個人的には未来ちゃん、ごちかを応援しているので頑張ってほしいと思います。旗揚げから2カ月が経ち、後楽園も空席が目立ちました。マリーゴールドも初期のスターダムのようになってくれれば、もっと応援するのですが、興行の感じとしては、今のスターダムとSareeeISMや仙女の中間くらいという印象です。