Vol.6 新日4.29ドーム&FMW5.5川崎球場 観戦記


 メジャーの底力とインディーの意地が激突!今月はG・Wの2大ビッグ・イベントの観戦記をお届けします。

新日4.29ドーム編

 10.9以来、半年で3度目のドーム興行。当然のことのように超満員の観衆。それはそれで凄いことだと思いますが、最初の頃の感動が薄れているような気がします。
 それにドームはプロレス興行をやるには広すぎると思います。以前は年に一度のお祭という感じでしたが、今では新日の興行の柱となっています。それがいい事なのか悪いことなのかは分かりませんが、そういう時代なのでしょう。

第1試合 石沢 永田 vs 金本 大谷
 もう彼らをヤングライオンとは呼べないでしょう。スタンド席まで迫力が伝わる素晴らしい試合でした。

第2試合 長州 飯塚 西村 小島 vs 越中 野上 小原 彰俊
 やっぱり長州は違う。この凄み、他のレスラーにはない。

第3試合 ライガー vs サスケ
 ライガーはサスケの足にえげつない攻撃を集中し、らしさを見せましたが、サスケの完勝でした。ライガーが勝って、ジュニア戦争の核になると思っていましたが、これからどうなっていくのか、楽しみです。

 ここでアントニオ猪木が登場。ダン・スバーンを呼び入れ、スバーンはリング上から新日参戦を表明しました。「1、2、3、ダー」はなしで、少し物足りなかった。

第4試合 サベージ vs 天山
 アメリカン・プロレスは嫌いではありません。マッチョマンはそのスター中のスターです。入場シーンなど格好良かったのですが、試合は凡戦に終わりました。やはり新日マットにアメリカン・プロレスは似合わないのでしょうか?

第5試合 蝶野 vs ルーガー
 蝶野はたいして技も使わないのに十分魅せてくれました。本人が言うように世界で通用する雰囲気を持っています。

第6試合 アニマル ホーク パワー vs スタイナー兄弟&ノートン
 さすがにド迫力。ドーム向きのカードでした。

第7試合 ムタ vs 人生
 これもドーム向き。まさに夢のカードです。人生も見せ場は作りましたが、やはり役者が違うという感じ。それと同じリングに立つと、やはり体格差が歴然。

第8試合 藤波 vs 天龍
 藤波と天龍ではかみ合わないのではないかという気はしたのですが、凡戦に終わってしまいました。もっと熱い闘いがみたかった。

第9試合 橋本 vs 高田
 橋本が期待に応えてくれました。完勝です。まだ新日とUインターの闘いは続くのでしょうが、プロレスとUWFという概念の対決はこれで完全に終結したと思います。


FMW5.5川崎球場編

 いきなり個人的な話しになりますが、川崎は仕事の関係で馴染みの深い場所で、TWC誕生の地といってもいい場所なんです。今はほとんど訪れることもなくなりましたがこうして年に1度、FMWの川崎球場のときに川崎の街をフラフラするのが、とてもなつかしく、楽しみになっています。
 天気予報は雨で、今までは大仁田の神通力で雨が降ったことはありませんが、今年は大仁田不在ということで心配でしたが、見事に晴れました。新生FMWになっても雨には強い。観衆は、外野スタンドには入れてませんでしたが、ほぼ満員でした。
 それと一つだけ言わせて下さい。観客の観戦マナーが悪過ぎる。本当に頭に来ます。

1.ジェイソン(ノーザンライトボム?からフォール)南条隼人
 南条もがんばりましたが、パワーが違う。

2.ASARI 府川(スカイツイスタープレス)中山 上林
 府川が強く見えた。初めての事です。やはり全女の方が実力が上ということか?

3.華魅嫁是 新山 シューター(ラリアートからフォール)池田 船木 黒田
 バトラーツとFMWの混成で、何やらテーマが見当たりません。

4.キーパー フレディ ブギー vs ギブソン モートン リッキー
 すいません。お好み焼きを食べに行ってました。

5.剛竜馬 冴夢来MAX(ネックブリーカーからフォール)忌神 宇宙魔人X
 「ショア」はもちろん「マックス」「イマジン」「シルバー」コールが乱れ飛びみんな楽しんでいました。いいんじゃないでしょうか。

6.TAKAみちのく(みちのくボム連発)中川浩二
 やはりTAKAの方が一枚上です。中川はブレッド・ハートの出来損ないのような格好を辞めてくれないかな?

7.長与千種(脇固め)シャーク土屋
 脇固めで痛めつけ、レフリーが止めても離しませんでしたが、もっともっとやっつけてくれないと気持ちが収まりません。でも、長与は格好いい。

8.松永 非道 保坂(フォール)中牧 ペレス 闘竜
 松永はここに出場になりましたが、あまりぱっとしませんでした。

9.レザー Hハンターズ(フォール)グラジ 大矢 ボーダー
 ヘッドハンターズが乱入してきて、あせりました。迫力ある試合でした。

10.キャクタス・ジャック(フォール)WING金村
 ガラスはちょっとやり過ぎだと思います。

11.工藤めぐみ(リバースゴリースペシャル)コンバット豊田
 豊田の思いのすべてを工藤がしっかりと受け止めた素晴らしい試合でした。豊田は「ワイルド・シング(大仁田のテーマ)」で入場しました。大仁田もそうでしたが、こういう心のあるデスマッチはいい。試合後、大仁田がリングに上がり、2人に水をかけました。

12.テリー ポーゴ(フォール)ハヤブサ 田中
 最後にハヤブサが負けてしまっては、欲求不満です。ハヤブサ組の見せ場もありましたが、凶器&ファイヤーで、最後は完全にKOされてしまいました。試合後大仁田がポーゴとテリーに挑発されましたが、来ていたジャケットを投げつけるに留まりました。大仁田、復帰しないでくれ!そしてハヤブサ、がんばれ!