Vol.9 ターザン敗れる!


 ターザン山本が週プロの編集長を辞めました。ターザン自身は「勝ち負けの問題ではない」と言っていますが、私は今回の一件は、新日(長州)が週プロ(ターザン)との闘いに勝った結果だと思います。
 取材拒否以来、週プロを本屋などで見かけることが少なくなりました。逆にゴングはこれまで置いていなかった駅の売店などで買えるようになりました。これまで売り上げは、週プロがゴングを圧倒していたと思いますが、ここにきて差はかなり近づいた、もしくは逆転したのではないかと思います。
 だからといって、新日が正しくて、ターザンが間違っていたというわけではありません。それぞれの立場で言い分もあるだろうし、ファンの立場からすると、どちらにも落ち度があるように思います。
 とにかく今回のことは、一つのプロレスマスコミがあまりに大きな影響力を持ち過ぎたということではないでしょうか。グレート・ニタは週プロの記事をもとに誕生したレスラーだし、天龍vs中野の実現もきっかけは週プロの記事です。オールスター戦をプロデュースするのもやり過ぎというような気がします。
 でも、ターザンの文章は個人的にはすごく好きなので、もうあの文章が読めないと思うと、とても残念です。
 これをきっかけに、新日も取材拒否なんて馬鹿なことはやめて欲しい。そしてターザン山本編集長、長い間お疲れ様でした。楽しい記事をありがとうございました。