Vol.13 大仁田復帰絶対反対


 大仁田厚が12.11駒沢大会で遂に現役復帰します。生涯の宿敵であるポーゴのタッグ要請を受けてのものです。当初はポーゴとの一騎打ちが発表されましたが、11.26後楽園大会で、ポーゴの救出に登場し、どうやらタッグを組んでテリー組と対戦に落ち着きそうです。
 ファンの間では賛否両論という状況ですが、私は絶対に反対です。「レスラーに引退はない」といいますが、それは確かにその通りだと思います。だからといって、一度引退を宣言しているのに、全国を回って引退興行をして、復帰の噂が出たときも、絶対にあり得ないといっておきながら、復帰するというのは、やはり許せません。
 レスラーには軽々しく「引退」を口にして欲しくないのです。そのときは辞めるつもりで、その後またやりたくなることもあるでしょう。だったら「無期休養」とか他に言い方があるはずです。一度「引退」と口にしたら、二度とリングには上がって欲しくないと思います。
 特に大仁田は、あれだけ大々的に、そして感動的に引退した選手です。体を張って、ファンに感動を与え、そして本当にボロボロになって引退したはずです。私は1年間の引退興行を様々な想いを持って追いかけました。あの気持ちを返してくれという感じです。
 とはいえ、12.11駒沢大会は観に行きます。やはりプロレスファンとしては、何としても見逃せないという気持ちです。引退を撤回したレスラーは大仁田だけではないし、そもそも大仁田がFMWを旗揚げしたのは、全日でレスラーを引退して、その後に復帰してからのことでした。だから今回の大仁田だけを責めるというのもおかしな話しです。
 何だかんだいっても、結局プロレスファンは観に行ってしまうのです。だからこそ、レスラーは軽々しく「引退」を口にして欲しくないと思います。