Vol.16 NWO、ドーム、矢樹の引退


 NWOはいいです。昔の新日本の風景を知る者にとっては信じられないような現象ですが、いいものはいい。逆にああいうことが出来るのは今の新日本ならではといえるでしょう。蝶野というレスラーのセンスの良さにも感心させられます。レスリングだけでなく、あらゆる面で魅せるということが分かっているという感じです。ドームツアーには本隊のボス、ハルク・ホーガンの参戦が噂されています。ヒールに変身したホーガン も観てみたい。今から楽しみです。  そしてNWO人気爆発で、一気に盛り上がって来た新日本にもう一つ、ビッグなニュースが飛び込んできました。4.12東京ドーム大会の決定です。目玉は橋本vsシャ ムロックの異種格闘技戦です。1月の開催からわずか3ケ月、大阪、名古屋、福岡のドームツアーを控えていながらの緊急決定でした。ドームはそもそもプロレス向きではないとか、ビックマッチの乱発はどうかといった感想もありますが、橋本vsシャムロックならば、まさにドーム級のカード。こうして当たり前の様にドーム興行を打てるのも新日本ならではのことであり、今回については全面的に賛成です。この試合は、一体ど んな風になるのか、まったく予想がつきません。そういうカードというのは滅多にあるものではなく、だからこそ期待が膨らみます。楽しみです。
 話題は変わりますが、最後に矢樹の引退についてお話ししたいと思います。矢樹の結婚引退のニュースはかなり衝撃的でした。レスラーとして優秀な人材であり、引退は残念ですが、これは本人が決める問題で、ファンがとやかく言う問題ではないでしょう。おめでたいことでもあるので、矢樹選手の幸せを願うのみです。矢樹はいつも自分の試合に納得がいかないようで、反省ばかりしているという印象があります。この間の伊藤との柔道マッチの後の試合は、急だったからか、5分間という短さが良かったのか、実に生き生きとして、試合後も笑顔を見せてくれて、良い試合でした。だから1つだけわがままを言わせてもらうと、最後の久住戦も思いきり、悔いのない試合をして笑顔で引退して欲しいと思います。頑張れ、矢樹ちゃん!