Vol.17 くどめFOREVER


 4月29日、遂に工藤めぐみが引退します。私がいろいろな団体を観に行くようになったのはFを観るようになってからですし、そもそも今のようにインディー団体が乱立するようになったのはFがあってこそなので、プロレスファンの大部分は私と同様でしょう。
 女子プロを生で観たのもFMW女子が最初ではないかと思います。全女の選手がユニバーサルに出場したり、JWPの前身であるジャパン女子ではキューティーのアイドル人気もありましたが、今のように男が女子プロを当たり前に観に行けるようになったことに対して、工藤の功績は大きいと思います。
 初めは私も「女子プロなんて・・・」という偏見がありました。その考えが変わったのは、横浜スタジアムでの北斗、ブル対工藤、コンバットの試合が大きなきっかけとなっています。他の試合はもう覚えていませんが、この試合がその日のベスト・マッチだと思ったことを覚えています。試合後の「私たちの試合が観たかったら全女の会場に来い」というマイクアピールも強烈なインパクトがありました。対抗戦ブームの皮切りともなった試合です。土屋と前泊が全女に挑戦したことが発端で、紆余曲折の末に決まったカードでしたが、あ4人でなければ出来ない試合だったと思います。
 ヒールとしてFMWのリングに上がった工藤が、FMW女子の正規軍に入り、ベビーフェイスに転向し、正直いってお粗末だったFMW女子が確実にレベルアップしていきました。その後、天田麗文や他にも多くの選手がマットを去りました。そしてコンバット豊田も引退しました。それでも工藤が1人でFMW女子を支えてきました。私は特に工藤のファンというわけではありませんが、Fの初期から今までを観てきたものとしは、彼女の引退は寂しい限りです。
 あと1ケ月、悔いのない試合をして、そして引退後も新しい世界で頑張って欲しいと思います。くどめFOREVER!