Vol.19 大阪ドームツアー&高田vsヒクソン


 もう1ケ月前のことになってしまいましたが、新日大阪ドームに遠征しました。東京ドームより少し狭く、外野にはあまり人を入れていませんでしたが、満員になったのはさすが新日本という感じです。翌日のスポーツ紙でも一面を取りました。プロレスの記事が一面を飾るのも当たり前のような感じになってきました。これはドーム興行、小川参戦の効果でしょう。
 大阪ドームのメインは橋本vs小川の再戦でした。東京ドームで橋本が敗れたときは何やってんだという感じでしたが、再戦が俄然注目のカードとなり、観に行った私にとっては逆に良かったなどと思いました。小川には猪木、佐山がついていたので、プロレスが柔道に負けたわけではないという気持ちもあったので、それ程のショックがなかったのだと思います。
 とはいえ橋本の連敗は許されません。入場テーマが以前の「爆勝宣言」に戻っていました。ビッグマッチ用の前奏につづいてこの曲が流れたとき、やっぱりこれだなと思いました。試合は橋本が小川を蹴り倒して、雪辱を果たしました。あの迫力はすさまじかった。大満足の内容でした。
 試合後、大阪に一泊して、翌日のJWPりんくうパパラ大会も観戦しました。いい天気で、屋外の試合だったので、とてもいい気分でした。内容的には後楽園ホールと変わらず、後楽園よりは選手がリラックスしているようで楽しい部分が少し多めだったように感じました。
 実はこの前の週には工藤の引退を追いかけて金沢、岐阜と旅しました(先月分に旅日記を掲載しています)。このツアーで改めて感じたのは、こうして旅しながら、練習をして、試合をしているレスラーの体力の凄さです。全日や全女の選手のタフネス振りの秘訣は地方巡業にあるのではないかと思います。それから橋本のド迫力から、やはり格闘技は体格だということも改めて認識しました。
 さて、話しは変わりますが、高田vsヒクソンが決定したとか、中止とかいわれています。中止が濃厚のようですが。過去のいきさつから考えると、この2人の対決でプロレスとグレイシー柔術の雌雄が決するということになると思います。何とか実現させて欲しいものです。
 そこで先程の話しに戻るのですが、これまでU系の選手はアルティメットに圧倒的に負けています。そしてU系の選手は地方巡業をしていないし、体も無理に大きくしません。高田も同じです。試合には出ないし、体重も絞り込んでいます。私は方向が違うと思います。高田本人はプロレスを背負ってという気持ちはないかもしれませんが、これが実現すれば間違いなくプロレスの威信がかかった闘いになります。今の高田の体を見 ると正直な所、不安に思います。しかし、どうしても勝ってもらわなければ困ります。U系も従来のプロレスもありません。試合の実現ととにかく高田が勝ってくれることを願うのみです。