Vol.44 橋本、川田、豊田には頑張って欲しい


 1月4日、小川直也にぶちのめされた橋本真也が、6月8日の武道館大会、天龍源一郎戦で復帰しました。新日本とUFOの絶縁という政治事情があり、いろいろと悩んだことだと思います。ブランクもあったので、天龍に負けたのは仕方のないところだと思います。見た目でもだいぶスリムになっていましたが、逆にパワーが落ちたのではないかというのが気になりました。垂直落下DDTも天龍を完全に持ち上げることが出来ずに、不完全な形になってしまいました。ヒザへの負担などを考えると体重を制限した方がいいのかもしいれませんが、巨体から繰り出されるパワーが橋本の魅力なのだから、無理に肉体改造する必要はなかったのではないかと思います。それから、やはり橋本はどうしても小川にリベンジしなければならないと思います。この一戦は絶対に実現して欲しいし、橋本に是非、雪辱して欲しいと思います。
 橋本の復帰戦と同時に、スーパージュニアの優勝決定戦が行われました。こちらの方がメインでした。新日のジュニアの戦いは本当に素晴らしいです。カシンと金本の決勝戦はメインを飾るにふさわしい試合でした。私は個人的にカシンのキャラクターが大好きなので、カシンの優勝という結果にも大満足でした。「賞金はコソボの難民に寄付する」というコメントもなかなかイケてます。この決勝戦もさることながら、決勝に残れなかった選手による8人タッグマッチも良かったです。また、新日は他団体の選手の使い方がうまいというのも改めて感じました。今回は何といっても田中稔でしょう。すっかり全国区の人気になってしまいました。確かにこの男には要注目です。
 話しは変わりますが、6月11日には全日の武道館大会もありました。昨年もそうでしたが、この時期は新日と全日の武道館ニアミス興行となります。全日の三沢対小橋に対抗して、新日は橋本の復帰戦を組んだとの噂もあります。まったく同じ日にあえて近接会場で興行をぶつけるなどという無益な興行戦争は避けてもらいたいですが、こうしたお互いに刺激になる興行合戦は大いに結構だと思います。実際、新日、全日ともいい興行でした。
 さて、三沢対小橋の三冠戦ですが、とにかくすごい試合でした。43分のまさに激闘で、小橋は鼻骨骨折だそうですが、そりゃケガするだろうなというか、ケガをしないのが不思議なくらいの闘いでした。対象的に秋山対エースは短期決着でしたが、秋山がエースを完封したという感じで、痛快な試合でした。全日の試合傾向とは異なりましたが、会場も戸惑いはなく、大喜びで、秋山らしさが出ていたと思います。
 もう1試合、注目の試合として、川田&田上対大森&高山がありました。結果は大森&高山組が勝利しました。確かに大森&高山は強かったです。乗っていました。いい試合でした。しかし、私は逆に川田の元気のなさが気になります。東京ドームの馳との復帰戦も本調子ではないようでした。復帰してから、まだ調子が戻っていないのかなという気がします。せっかく三沢に勝利したのに1度も防衛出来ずにベルトを返上してしまったわけですから、何としてでも、もう1度三冠王者になってもらわないと・・・。川田には頑張って欲しいと思います。
 またまた話しは変わりますが、全女のジャパングランプリが開幕しました。開幕戦ではいきなり堀田裕美子対豊田真奈美が行われ、堀田が勝利しました。最近の女子プロレス界は少し混沌とし過ぎているという気がしますが、それでも今後は堀田と京子の赤いベルトをめぐる戦いが話題の中心になるだろうと思います。最近、豊田があまりパッとしないのが気になります。堀田と京子の戦いには是非とも豊田にも絡んできてもらいたいと思います。