VOL.88 THE魔界倶楽部


<魔界増殖の経緯>

○2002.8.8 広島グリーンアリーナ
 UFO東京ドーム大会出場のため、新日のG1を欠場した安田の代役Xとして、¥マークや数字のちりばめられたマスクを被った男が登場。暴れまくって蝶野に反則負けを喫す。
 同時に別の2人のマスクマンと星野勘太郎が登場。星野は自分たちを「魔界倶楽部」と名乗り、自分が総裁であると表明。安田の親衛隊で、アントニオ猪木の近衛兵軍団であり、2人のレスリングスタイルが俺の求めていたものであり、蝶野の革命は問題外と切り捨てる。

○2002.8.11 両国国技館
広島のXが安田と組み、中西&成瀬組と対戦。自らマスクを脱いだXは、元パンクラスの柳澤龍志と判明。別の2人のマスクマンが魔界1号、2号と呼ばれる。

○2002.9.13 宮城県スポーツセンター
3人目の魔界マスク男が登場するが、試合には出場せず。その後、魔界3号が試合に出場するが、動きはGUREAT MUTAそのもので、MUTAの負傷欠場とともに姿を消す。

○2002.9.22 大阪なみはやドーム
新日本連合軍対魔界倶楽部の4対4シングル勝ち抜き戦に、魔界マスクの男が乱入。マスクを脱ぐと村上和成だった。

○2002.11.4 幕張メッセ国際展示場
スーツ姿の魔界4号が会場に現れ、試合に介入。その4人目の男はその後、姿を消した。

○2003.1.4 東京ドーム
魔界4号&5号が飯塚&垣原と対戦。ともにキックを主体とする攻撃で、破悧魔王’zを名乗る。2メートルを超える大魔人も登場。

<構成員>

●総裁 星野勘太郎
 現役時代は山本小鉄との名タッグチーム「ヤマハブラザース」として活躍。猪木とのタッグで第1回NWAタッグ・リーグ戦に優勝の実績もある。勝ち気、喧嘩の強さにも定評があり、UWFの前田と対戦し、控え室に殴り込んだこともある。
 引退後は表舞台から姿を消したが、突如として魔界倶楽部の総裁として登場。「ビッシビシ行くぞ」が流行語となる。犬小屋に押し込まれた屈辱から、現在は小原&エンセン井上のクレイジー・ドッグスとの抗争が熱い。

●安田忠夫
 ギャンブルにはまり、借金地獄に陥ったが、猪木によって再生され、「猪木祭り」でジェロム・レバンナに劇的な勝利を納め一躍ヒーローとなる。IWGP王座も獲得したが、悪役に転向。魔界倶楽部のリーダーとなる。

●柳澤龍志
 元パンクラスで、K−1にも参戦の経歴を持つ。安田の代役Xとして魔界マスクで新日マットに登場したが、マスクを脱ぎ捨て正体を明かした。

●村上和成
 高校時代から柔道を始め、拓殖大学の先輩である西良典が主宰する和術彗舟會から総合格闘技に進出。UFOでプロレスデビュー。橋本真也を襲撃し「平成のテロリスト」と呼ばれる。魔界倶楽部にも乱入という形で参加。パンチを主体とした狂乱のプッツン・ファイトが信条。

●魔界1号
 体系が似ていることから正体は以前にも同じようなマスクマンだった男と見られていたが、魔界風車固めなる技を出したことで確実となった。

●魔界2号
 身長がある割に空中殺法も得意とする。始めは無言だったが、ある日、突如として博多弁を喋り出した。

●魔界4号
 5号とのタッグで破悧魔王’zを名乗る。体格はそれほど大きくなく、キックを攻撃の主体としている。まだ一言も言葉を発していないが、5号によると、ある男と闘うことを目的としており、その男に勝ったら話すとのこと。

●魔界5号(長井満也)
 5号とのタッグで破悧魔王’zを名乗る。飯塚との対戦でヒートアップ。マスクから髪の毛が出ていないこと、体格、キックを主体とするファイト・スタイルで、膝蹴りで飯塚を長期欠場に追い込んみ、最近、全日プロを離脱した長井満也であることはバレバレだったが、飯塚の挑発でマスクを脱いで、正体を明かした。

●大魔人
 2メートルを軽く超える身長を誇り、動きも悪くはなかった。