VOL.111 文庫本で読む格闘技 PART4
極真空手の総帥、故大山倍達氏の著書で、1976年に発行された「極真への道」を改題、再編集したものです。
空手の技術解説、世界を巡った武勇伝を記した著者は多いですが、この本は精神面の修練を説いたものです。戦争の話しや孔子の言葉などが出て来て、少し古臭い気もしますが、興味深い内容です。
最近の本ではありませんが、映画化されたこと、そして残念なことに作者の中島らもさんがお亡くなりになったことで注目を浴び、本屋に並んでいたので読んでみました。とても素晴らしいお話しでした。プロレスファンなら感動間違いなしの短編小説です。
父親は悪役プロレスラーで、子供に馬鹿にされてしまったために、空手家との異種格闘技戦に挑むことを決意します。果たしてお父さんレスラーは子供の信頼を取り戻すことができるのでしょうか?
スポーツジャーナリストの著者が、ヒクソン、ホイスなどへのインタビューを交え、グレイシ一族とグレイシー柔術の歴史と今を描いています。
力道山の実子であり、ノアの現役プロレスラーである百田光雄が父、力道山の反省をたっぷりと書いたもので、読みごたえ十分です。1983年に刊行された単行本が、力道山の没後40年を記念して文庫化されました。
ミスター高橋の暴露本第3弾です。プロレスはマッチメイカーの立てた筋書きがすべてで、シナリオに忠実なレスラーこそがいいレスラーという強引な主張が展開され、まったく共感が持てませんでした。お前はそれほどのものだったのかという感じです。主役はあくまでもレスラーだと思います。
物議をかもした暴露本の文庫化です。プロレスを愛しているから、プロレスの発展のために、プロレスがショーであると宣言した方がいいという考えのもとに書かれたということですが、暴露本を書いて金儲けをするような人がプロレスを愛しているとは思えません。
かなり手前みそなところがありますし、明らかに事実でないこともありますし、内容もそんなにショッキングなものとも思えません。何でこんなものでガタガタ騒ぐのだろうという感じです。プロレスファンはプロレスを信じてもっと堂々としていればいいです。