VOL.135 文庫本で読む格闘技 PART6
イノキボンバイエを巡るトラブル、新日の身売り問題、K−1石井館長の脱税事件、PRIDEと闇社会の関係など、表題と降りの内容。2006年4月に「別冊宝島」で出版されたものの文庫化です。
流行の暴露本の類いです。何処まで真実なのかも分からないし、そこまで掘り下げる必要もない事柄ですが、噂はなしとして読めば、それなりに面白いです。
宝島ムックシリーズで、2005年9月に「別冊宝島」で出版されたものの文庫化です。
著者はスポーツライターで、多数の雑誌や、各団体のパンフなどに執筆しています。
ヒョードル、ノゲイラ、ミルコ、シウバ、吉田らPRIDEのトップファイター、桜庭、菊田、佐山、船木、安生などの日本人格闘家についてインタビューや取材をもとに描いています。
アブダビコンバット、ロシアントップチームなどのドキュメンタリーもあります。
プロレス界のカネにまつわる事件を集めたもの。橋本の借金と冬木薫さんの話し、草間元社長が語る新日の経営状態、猪木ボンバイエの訴訟問題などなど。
過去30年のプロレス界とスポーツ界の長者番付も興味深い。1983年には猪木がスポーツ界で1位になっており、現在のプロレス界1位は小川直也です。
宝島ムックシリーズで、2005年9月に「別冊宝島」で出版されたものの文庫化です。
新大阪プロレスの総帥で国会議員でもあるレスラーが試合中にヘビの毒により謎の死亡するという事件があり、新人レスラーがその謎を解くために調査をしていると、次々と新たな事件が起きる・・・。
第49回で江戸川乱歩賞を受賞した、プロレス界を舞台にした推理小説です。マッチメイクというタイトルから分かるようにケーフェイ、ミックスジュースといったプロレスの隠語も登場し、らしきレスラーも登場します。お話としても面白いです。
サッカー関連では有名なスポーツライターである著者が高田延彦の半生を描いた話題作。2003年11月に発行されたものの文庫化です。
猪木に憧れた少年時代から新日本プロレス入門、UWFからUインター、そしてPRIDE、引退までが素直に描かれています。あの時はこうだったのかとは思えますが、やはりヒクソンに負けたことは許せません。
アメリカのプロレスはショーであることをカミングアウトしたことで成功し、日本を追い抜いた。だから日本もアメリカのようにカミングアウトすべきであるという内容です。
一連の暴露本の流れをくむもので特に目新しいことはないですし、特に共感できるものでもありません。
前田、上井、新間の対談、DEEPの佐伯代表のインタビュー、前田対カレリン、ヒクソン対船木、高田対北尾、中井対ゴルドー、田村対パトリック・スミスなどガチファイトと言われる試合の舞台裏、佐山、ギルバートアイブルらのケンカ伝説など、表題と降り、格闘技の裏事情を描いています。
宝島ムックシリーズで、2005年5月に「別冊宝島」で出版されたものの文庫化です。