VOL.159 文庫本で読む格闘技 PART6
日本人としてムエタイ王者となる快挙を果たし、K−1のリングでも活躍する武田幸三に、小説「海を抱いたビー玉」の著者が密着し、描いたヒューマンドラマ。第17回ミズノスポーツライター賞を受賞。
K−1を見てチャンピオンになることを決意、治政館への入門、命懸けの練習、片目がほとんど見えない状態での戦い、武田幸三のストイックな半生がドラマチックに描かれています。。
ハンセンのラリアート、バディ・オースチンのパイルドライバー、猪木の逆腕固め、フィリッツ・フォン・エリックの鉄の爪等々。レスラーの必殺技について様々な執筆者が思いを語ります。
1993年10月に刊行された別冊宝島「プロレス必殺技読本」の文庫化で、文字通り懐かしの必殺技が並んでいます。
プロレス界のカネにまつわる話し、あの事件の真相についてスキャンダラスに迫る宝島ムックシリーズです。
2006年、2007年に書かれたものの文庫化なので少し古いところはありますが、小佐野さんや金沢さんの文章もあり、なかなか興味深いです。
UWFについて、様々なインタビュー、取材を通じて徹底的に検証します。名勝負ベスト5などもありますが、スキャンダラスな裏側を探るという部分が多いです。
2007年。7月9日に刊行された別冊宝島1462「U.W.F.伝説」を改訂して文庫化したものです。
鉄人ルー・テーズ自らが幼少時代から、デビュー、プロレス黄金時代の世界王者時代、74歳の蝶野戦で引退を決意するまでを綴る貴重なものです。訳と解説をテーズと親交の深かった流智美が担当。
力道山との死闘、猪木との対戦、Uインターへの協力など日本での活動も多く登場します。
UWFで選手、仕掛人として活躍した宮戸優光が、UWF、Uインターでの様々な出来事、現在のスネークピットへの思いを語ります。興味深いエピソードが満載です。
2003年7月にエンターブレインから刊行あれたものの文庫化です。加筆・修正・再編成されています。
夢想家と紹介される謎の著者がプロレスへの思いを綴ったエッセイ集。79ページと薄く、さらっと読めます。
プロレスが金曜8時にテレビ放映されていた黄金時代をレスラーとして、解説者として、鬼コーチとして支えた山本小鉄が、当時のレスラーのエピソード、今のレスラーに対する思いを綴っています。昭和世代の私にはとても共感できる本です。
2005年8月出版された単行本の文庫化です。
最後と言われた2006年1.4東京ドーム大会の惨状、草間前社長との法廷闘争、ユークスへの身売り、猪木事務所との確執など低迷する新日の裏側を描きます。
宝島ムックシリーズで、2006年1月に「別冊宝島」で出版されたものの文庫化です。