VOL.171 文庫本で読む格闘技 PART8
宝島500円プロレス文庫です。2009年3月に刊行された別冊宝島ムック本の文庫化です。
ノアの経営危機の話題、迷走していた新日の裏話し、WJの2億円裁判に、ターザン山本のインタビューや、安田忠夫の養豚場での様子などスキャンダラスな話しが満載です。
すっかりお馴染みとなった宝島500円プロレス文庫です。2004年8月、2005年11月に刊行された別冊宝島ムック本が2005年11月に文庫化されたものの新装版です。
少し古い感じですが、安田拡了、櫻井康雄、ターザン山本らのライターが猪木、馬場、UWF、力道山など様々なプロレス事件の裏側についてレポートしています。
音楽評論家でプロレス&格闘技ライター、そして三沢の大ファンである著者が1997年から密着取材し、1999年に出版された「チャンピオン 三沢光晴外伝」の文庫版です。三沢の訃報についての終章が加筆されたものです。
全日四天王時代の三沢のエピソードが魅力的に描かれています。
三沢の最後の著書となってしまったほんの文庫化です。三沢のプロレス論を堪能できます。
プロレスの真剣勝負であるところ、体の小さな者が大きな者対抗する技術など、説得力十分です。受け身についての話しなどは、今となってはとても考えさせられます。
2003年12月に刊行された別冊宝島ムック本が2005年3月に文庫化されたものの新装版です。
猪木の監禁事件、佐山のマーク・コステロ戦、猪木対ストロング小林戦、前田対アンドレ戦の舞台裏など、プロレスのスキャンダル事件をレポート。
元「週刊ファイト」の編集長である著者が、ファイト休刊、週刊ゴング休刊、暴露本の出版、総合格闘技の隆盛、観客動員の低下などプロレス界の衰退について総括する。宝島ムックの文庫化シリーズです。
I編集長こと故井上義啓氏の直系である著者の考えにはとても共感できるものがあります。本当にプロレスはどうしてこんなに駄目になってしまったのでしょう。
ミスター高橋はプロレスの敵だと思っていますから、分かっていたら買わなかったのですが、お馴染みになった宝島ムックの文庫化シリーズと思っていました。
新日の名勝負、事件の裏側を語るものでしたが、プロレスファンに反感を買わないように表現に気をつけているという感じです。今更目新しいこともありませんでした。
ルスカ、アリ、パク・ソンナン、ペールワンと闘った1976年の猪木に着目して書かれたドキュメンタリーです。2007年に発売された単行本に加筆。IGF旗揚げ時の猪木へのインタビュー記事も加わりました。
確かに猪木の1976年というのは特別な年で、いい着目だと思います。プロレスファンでも猪木信者でもない人が書くとこうなるんだなといのも興味深かったです。
低迷するプロレス界のここ10年を検証します。プロレス雑誌の売り上げ部数データ、今や懐かしい「ギブUPまで待てない」の検証に、ターザン山本、ジミー鈴木のインタビューなど。
2008年5月刊行の別冊宝島1523「プロレス「悪夢の10年」を問う」を改訂して文庫化したものです。