VOL.183 文庫本で読む格闘技 PART9
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あの「猪木詩集」から10年、待望の文庫化です。表題の「馬鹿になれ」、百瀬博教氏に贈った初めての詩「サンタモニカの朝に」、「歩け!」など38編に加え、新作7編を収録。写真も多数、文庫版あとがきも追加されています。
メジャーな角川文庫ということで、普通の本屋で平積みになっていたのが嬉しいです。
お二人とももはや故人となってしまっているのは寂しいところです。
中島らも氏は、プロレスファンとして知られる作家&俳優&ミュージシャン。「お父さんのバックドロップ」という著書もあります。ミスター・ヒトは日本プロレスに入門後、カルガリーを拠点に活躍し、海外修行に出た馳浩、橋本真也、ライガーらを育てた名伯楽として有名です。
らも氏の近所に、晩年のヒトさんが開いたお好み焼き屋があり、親交が生まれたことから生まれた対談集です。2000年に出版された単行本の文庫化なので少し古い部分はありますが、様々なプロレスネタが満載でとても面白いです。
お二人とももはや故人となってしまっているのは寂しいところです。
2004年12月に出版された「人生は3つちょうどいい」の文庫化です。2005年以降のことも追加され修正されています。
武藤ゼンニッポンの記述もありますが、やはり黄金時代の外国人レスラー、馬場、鶴田、天龍、四天王ら、古き良き時代の全日本のエピソードの数々が懐かしく、面白いです。
宝島500円プロレス文庫です。2009年8月に刊行された別冊宝島ムック本の文庫化です。
ノアの百田と仲田龍の確執、WJの設立と崩壊の顛末、インリン様とハッスルのギャラ未払い裁判、ターザン山本の週刊ゴング編集長就任計画話しなど、プロレスの涙と苦悩の「暗夜行路」とのことですが、もはやこの手の話しにインパクトは感じなくなってしまいました。