VOL.47 10.11新日ドームを10倍楽しむ方法


「FINAL DOME 1999」 10月11日(月・祝) 15:00開始

試合結果速報

NWA世界ヘビー級選手権
 ○小川直也(13分10秒 TKO)橋本真也×

IWGPヘビー級選手権
 ○武藤敬司(20分0秒 逆十字固め)中西学×

○天龍源一郎(14分49秒 片エビ固め)佐々木健介×

○蝶野正洋  (17分1秒 スコット・ノートン
 ドン・フライ STF  )小島聡      ×

○キモ(3分54秒 裸締め)永田裕志×

 藤波辰爾(9分31秒 木戸修 
○越中詩郎 エビ固め )飯塚高史×

IWGPジュニアヘビー級選手権
 ○獣神サンダー・ライガー(16分8秒 体固め)ケンドー・カシン×

IWGPジュニアタッグ選手権
 ○大谷晋二郎(18分32秒 金本浩二×
  高岩竜一  エビ固め  )田中稔 

○藤田和之(2分35秒 スタンディング・アキレス腱固め)ショーン・マッコリー×

○天山広吉(16分8秒 片エビ固め)後藤達俊×


橋本vs小川 因縁ストーリー

1997年4月12日 東京ドーム ○小川直也(9分25秒 裸締め)橋本真也×
 小川が柔道世界王者の実績を引っさげて、猪木のもとでプロ格闘家に転向。「闘魂伝承」を掲げていた橋本は敵対することになった猪木に不信感を抱く。そんな中で行われた初対決は、大方の予想通り橋本優勢だったが、橋本の蹴り、一本背負いを何とかしのいだ小川が裸締めで辛くも勝利。

1997年5月3日  大阪ドーム ○橋本真也(10分20秒 TKO)小川直也×
 橋本がIWGP王座を賭けて雪辱に挑む。小川が立ち上がりかけたところへの顔面蹴りで、セコンドの佐山がタオルを投入。厳密には反則だが、橋本の怒りが見えた名勝負となる。

1999年1月4日  東京ドーム ▲橋本真也(6分58秒 無効試合)小川直也▲
 2度の対戦後、小川は猪木が旗揚げしたUFOに参加、格闘技路線に走った。そのUFOと新日の対抗戦として1年8ケ月振りに決着戦が組まれたが、小川の顔面パンチなどの反則攻撃で試合は大混乱。結果はノーコンテストとなったが、橋本は立ち上がれないほどのダメージを受けた。小川は「新日本ファンのみなさん、目を覚まして下さい」と飛行機ポーズ。両陣営のセコンドに長州までが入り乱れ、大波乱の幕切れとなった。

 その後、新日とUFOが絶縁状態になり、怒りの持って行き場所を失った橋本は、鼻骨骨折もあり、長期欠場となる。減量に成功し、天龍戦で復帰した橋本だったが、本調子にはほど遠かった。
 このまま再戦はないかに思われたが、藤波辰爾が新日プロ社長に就任。「猪木イズム」を訴え、橋本vs小川戦の実現を目標に挙げた。そして・・・

6月29日 UFO大阪大会に藤波が来場。猪木と会談し、新日−UFO間に雪解けムード。
7月27日 WCWマット視察のため渡米した藤波がロスアンゼルスで猪木と会談。
9月 6日 新日プロ新事務所を猪木が訪問。藤波と会談。
9月 9日 藤波が橋本対小川の決定を発表。会社の決定で橋本には伝えていないとコメント。
9月10日 試合会場で橋本は記者団に対して「ノーコメント」。
9月14日 猪木と小川が新日新潟大会に登場、橋本と小川が視殺戦を行う。
9月28日 橋本がロスで練習中の小川を襲撃。


1999年 武藤のIWGP戦全記録

1月 4日 東京ドーム   ○ 対S・ノートン(19分1秒 足4の字固め)  王座奪取
2月14日 日本武道館   ○ 対佐々木健介(28分9秒 レフリーストップ)  初防衛
4月10日 東京ドーム   ○ 対D・フライ(12分16秒 腕ひしぎ逆十字固め) V2
5月 3日 福岡国際S   ○ 対天龍源一郎(25分37秒 体固め)       V3
7月20日 札幌中島体育S ○ 対小島聡(23分10秒 体固め)         V4


キモの入場に注目

 全身入れ墨に強面の風貌。ホイス・グレイシーに敗れはしたもののキモ戦で受けたダメージでホイスが次の試合を棄権してしまったという実績。キモがアルティメット大会で注目を集めた理由はいくつかあるが、やはり最も話題となったのが十字架を背負っての入場シーン。
 ドームの花道も十字架を背負い、怪しげな東洋系マネージャー、ジョー・サンを帯同して入場して欲しい。


10.11ドームの因縁

 神宮大会のドタキャンで流れてしまったが、当初、この大会には高田延彦以下、高田道場の選手が参戦する計画があった。
 10.11東京ドームといえば、その高田が一昨年、昨年とヒクソンに敗れている。今年も高田vsホイス戦で「PRIDE」開催の計画があったが、ホイスの復帰が望めず断念。そこを新日本が押さえたといわれている。


蝶野復帰なるか?

 蝶野正洋が首痛再発のため9月18日から試合を欠場。G1タッグリーグ戦は不戦敗となってしまった。昨年の同じ時期にも蝶野は首痛のため欠場しており、その時は引退危機も囁かれ、5ケ月の長期欠場となった。その後はフル出場を続けており、完治したかと思われたが、ここにきて再発してしまった。10.11ドームでの復帰を目指しているが、果たして、元気な姿が見られるのだろうか?


猪木の刺客登場?

 全カードが発表となったものの、猪木は「小川一人で新日プロはどうかと思う。他にも出したい選手がいる」と発言。永島新日プロ取締役も「タイムリミットでカードは発表したが、猪木さんのことだ。いつきてもいい状態にはしてある」とカード変更の可能性を示す発言。果たして、村上一成やビッグバンベイダーUFO、ヴァリッジ・イズマイウが新日マットに登場するのか?